Ubuntu12.04以降(14.04LTS、16.04LTS含む)にWineでWindowsソフトをインストール及び使用する方法

最終更新日:2020.7.19

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注意:

明確な時期は特定できてなくて恐縮ですが、おそらく2017年8月ごろ、Microsoftが配布アドレスを変更したことに起因し、winetricksを実行しても404エラーで失敗することがあります。
2017年8月以降で私のやり方で最初にコンパイルしてインストールした場合は、その日時点の最新版がインストールされることにより対応が済んでいますが、本ホームページでwinetricksが2016年元旦以前なために手動でコンパイルしてインストールされた場合はapt-get upgradeのタイミングに合わせて自動で更新されません。
そのため、追加でwinetricksを実行する場合は、今後こうした事態に備え、作業の前にwinetricksの更新を手動で実行して下さい。
更新をするには端末から

sudo winetricks --self-update

とします。

目次


最初に「共通事項」をお読み下さい。その後、各ソフトウエアのインストール手順を見て下さい。
共通事項はBVE5.6のインストールを例にしてます。その他のソフトも基本的なやり方はこれと同じになるようにしてます。


個別ソフトウエア

共通事項

基本的にできるだけ簡単にインストール/アンインストールできるよう、事前準備やインストールはシェルスクリプトを用います。
以後BVE5.6をインストールすることを例に説明します。
Wineではデフォルトの環境は~/.wine以下に作成され、WINEPREFIXで指定しない限りここにインストールされたり、EXEファイルをNautilusからダブルクリックするとここのWINEPREFIXが用いられます。
また、なにも指定せずにwinetricksを実行すると、ここの環境にDLLがインストールされたりします。

私が紹介する方法だとディスク容量が個別に必要になるため消費されますが、Windowsソフト毎に必要なDLLファイルなどが異なり、特に.net関連で一度でもインストールに躓くと、winebootからやり直ししないとうまく行かなくなる、という情報があったので、それならば簡単にアンインストールする事も出来るため、ディスクの容量は食いますが、それぞれWINEPREFIXで実行環境を整えることにしました。

アンインストールは、インストールしたフォルダ、例えばBVE5の場合は.WineBVE5以下のフォルダを削除するだけです。
(BVE5の場合はこの他~/BveTs以下にconfigが作られるので、アンインストールの時はこれも削除します。)

重要:
DirectXや.net、VBやVCのランタイムなど、マイクロソフトが設定している使用許諾契約に予め同意したことを前提に、必要に応じて実行に必要なライブラリを自動でインストールします。ですからマイクロソフトが設定している各種使用許諾契約に同意して下さい。

Wineのインストール

もしもUbuntuをインストールした直後なら、セキュリティ更新をしておいて下さい。
セキュリティ更新は、SUPERキー(Windowsキー)を押し、メニューが出たら「upd」と入力します。
すると「アップデートマネージャ」のアイコンが検索結果に出ますので、それを起動して更新します。

WineチームのWineをPPAリポジトリからインストールします。
今後もしWineチームが1.9以降をリポジトリに登録した場合、「sudo apt-get install wine1.9」などとするだけでアップグレードできます。

フロントエンドとしてq4wineも入れます。必要ないならこれは入れなくてもいいと思いますが、入れて損はないと思います。
フロントエンドで有名なのはもうひとつあり、PlayOnLinuxというのもあります。
好みや簡単にインストール出来るソフトに違いがあるので、どちらか、または両方入れてもディスク容量しか消費しません。

CTRL+ALT+Tで端末を開き、以下のコマンドを実行します。
Ubuntu12.04の場合はWine1.7まで、14.04以降(16.04)は1.8がインストールできます。
Ubuntu12.04の場合

sudo add-apt-repository ppa:ubuntu-wine/ppa
sudo apt-get update; sudo apt-get install wine1.7 q4wine

Ubuntu14.04以降(16.04)の場合

sudo add-apt-repository ppa:ubuntu-wine/ppa
sudo apt-get update; sudo apt-get install wine1.8 q4wine

途中でMScorefontのインストールの許諾契約の同意を求められます。

その際、矢印の左右で「了解」に合わせ、「Enter」とします。
続いて、

と出たら、矢印の左右で「はい」に合わせ、「Enter」とします。
インストールが終わったら、一旦再起動しておきます。

Winetricksのインストール

Winetricksのバージョン確認

再起動が終わると、WineとセットですでにWinetricksも入っていると思います。
端末を起動して、「winetricks --version」と入力し、
20160109 - sha1sum: bad8d7578e3f330c58d957fa76c24c7c625244ab
というように、2016年以降のバージョンになっていない時、例えばUbuntu14.04で普通にWineをインストールした段階では

というように「20140302」としか表示されないと思います。このバージョンのWinetricksでインストールすると、例えばBVE5の時はインストールする際勝手にfirefoxが起動して、dotnet30とmsxml3を「はい、これをここからダウンロードしてくださいね。」と表示され、ダウンロードしてフォルダに格納しなければならないので、これは非常に面倒な上、困惑してしまうのでアップデートします。

16.04で、インストールした直後では
20140817 - sha1sum: b6ad9287523453a33e443ef2f4bd77f2f7f49e21
というように表示されたので、やはりインストールします。

入ってない場合でUbuntu12.04の場合は、「apt-cache show winetricks | grep Filename」と端末で入力します。
user@user:~/デスクトップ$ apt-cache show winetricks | grep Filename
Filename: pool/main/w/winetricks/winetricks_0.0+201602202331~ubuntu12.04.1_all.deb
Filename: pool/main/w/winetricks/winetricks_0.0+20140302-0ubuntu2_all.deb
Filename: pool/universe/w/winetricks/winetricks_0.0+20120308_i386.deb
というように表示されます。

Ubuntu14.04以降の場合は端末から「apt list | grep winetricks」とすると、インストールされるwinetricksのバージョンが確認できます。


そしてもしも、12.04、14.04、16.04共に、例えば14.04の場合
winetricks/trusty,now 0.0+20140302-0ubuntu2 all
など、2016年元旦より前のバージョンが表示された場合、特に2015/8/15あたり以前のバージョンのものを用いると、容易にはインストールできません。
先のとおり、勝手にfirefoxが起動し、「はいここからこれをダウンロードして、ここに格納してね」という事になります。

それとBVE5が使う非推奨のAPI、ManagedDirectXを簡単に使えるようにする設定「mdx」が、8月15日あたり以前からのWinetricksではインストールできません。
その場合はインストールが簡単なパッケージではなくなり、インストールが難しい従来のコンパイルしてインストールする手法になってしまいますが、その代わりその日時点での最新版をインストールできます。

https://github.com/Winetricks/winetricks
から、「Download ZIP」を押し、ダウンロードします。

以下のテキストをコピペし、「installWinetricks.sh」などとして保存し、プロパティから「プログラムとして実行可能」にチェックします。

#!/bin/sh
sudo apt-get remove winetricks
sudo apt-get install build-essential
unzip winetricks-master.zip
cd winetricks-master
./configure
make
sudo make install

installWinetricks.shと、ダウンロードしてきた「winetricks-master.zip」を同じフォルダに配置し、端末からそのフォルダに移動してから「./installWinetricks.sh」とすると、解凍してインストールします。



シェルスクリプトを実行すると、最初に古いWinetricksをシステムから削除するために管理者権限が必要で、パスワードが必要になります。それを入力します。
そしてWineと同時にインストールされた古いWinetricksを削除するか聞いてきます。
新しいWinetricksをインストールするには、パッケージでインストールされたWinetricksが残っていると競合するので、削除します。



続いて、build-essentialパッケージをインストールします。
これはコンパイルをする開発環境をインストールするものです。
「y」としてインストールします。

ここでは余談ですが、これでC言語が使えるようになり、実行ファイルが作れるようになります。
いわゆる「#include <stdio.h>」ができます。



インストールが終わると動作が落ちつき、端末のカーソルが点滅します。
インストールできているかどうかを確認するには「winetricks --version」とします。

user@user:~/デスクトップ$ winetricks --version
20160109 - sha1sum: bad8d7578e3f330c58d957fa76c24c7c625244ab

というように表示されれば成功です。


Winetricksを起動し、初期設定を行う

(monoとgeckoのインストール)



CTRL+ALT+Tで端末を開き、「winetricks」と入力して「Enter」とします。
これでWineの初期設定が始まります。
winetricksを実行すると、必然的にWineも起動するとのことで、このほうが簡単かな?と思いました。
初回設定が始まると、左の画面のようにmonoインストーラが起動しますので、「インストール」とします。




プログレスバーが動き、インストールされます。




続いてgeckoのインストールが始まります。
「インストール」で開始します。




プログレスバーが動き、インストールされます。




さらにgeckoが見つかりません。インストールしますか?とのことなので、これまた「インストール」とします。
先ほどと同様に、プログレスバーが動作し、インストールされます。




この画面が出れば、Winetricksが起動出来、monoとgeckoのインストールは終了です。
そして初回起動の設定も合わせて終了なので、ここで「キャンセル」とし、winetricksを終了します。
これで、全ての事前準備が整いました。
あとは、個別のソフトウエアをインストールするだけです。



WINEPREFIXによる環境設定の変更

WINEPREFIXでフォルダを指定することで、Wineは実行環境を変更できます。
なにもしないで初回設定の状態だと、「~/.wine」がデフォルトの環境となります。
Windowsで言うところのCドライブと、Program filesは
~/.wine/drive_c/Program Files/
となります。

以後BVE5を例に説明します。
私のインストール方法に従ってインストールした場合、BVE5は~/.WineBVE5/Program files/BveTs5/BveTs.exeに格納されています。
そのままこの「BveTs.exe」をNautilusなどからダブルクリックしても、.wineの方の環境を読みに行ってしまい、せっかく.WineBVE5の方にDirectXや.net35などを入れても、デフォルトの.wineの方を読んでしまうためにうまく動作しません。

そこで例えば「~/.WineBVE5」以下にWineの環境を変更して起動したい場合、端末から

WINEPREFIX=~/.WineBVE5 wine ~/.WineBVE5/drive_c/Program\ Files/BveTs5/BveTs.exe

とすると起動できますが、いちいち端末からコマンドを入力するのは大変なので、例えば「runBVE5.sh」などとし、

#!/bin/sh
WINEPREFIX=~/.WineBVE5 wine ~/.WineBVE5/drive_c/Program\ Files/BveTs5/BveTs.exe

として、Nautilusからファイルを右クリックして、「プロパティ」を選択します。
「アクセス権」タブにして、「プログラムとして実行可能」にチェックをします。

Ubuntu12.04では、このシェルスクリプトをダブルクリックし、「実行する」もしくは「端末内で実行する」を選択すると、起動します。
Ubuntu14.04以降では、ダブルクリックしたあとこのようなダイアログは出なくなったようで、起動するには端末にドラッグし、端末ウインドウをアクティブにして「Enter」するしかないようです。

ここまでがWineとWinetricksの最新バージョンをインストールし、初回設定を行うまでと、WINEPREFIXによる環境の変更と起動方法の説明です。
以上が私がインストール方法を紹介する全てのソフトをインストールする際の共通事項です。

端末から起動するのは大変なので、知っておくと便利なTipsにある.desktopファイルの作成と、Unityランチャーに登録する方法で登録すると、Unityランチャーからアイコンをクリックするだけで起動できるようになります。

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最新版のWine(2.x)にしたい/Stagingリリースを使いたい

(Ubuntu16.04、14.04)

(ここでは16.04で説明していますが、14.04でも全く同じ操作でインストールできました。ただし、2回めのmonoインストーラは表示されないことがあると思います。)

インストールが簡単であるため、PPAリポジトリからのインストール方法をお話していたのですが、2.x系になってからリリース方法が変わってしまい、従来のPPAから2.x系が提供されなくなったようです。
そのためすでに共通事項でお話した手順でWine1.8をインストールした後、追加で2.x系を私の環境でインストールした場合の説明をします。
Stagingリリースはテスト版の位置づけとのことで、本ホームページで動作確認をしている個別ソフトウエアは14.04並びに16.04で、従来のPPAリポジトリからインストールした場合です。
あくまで私の環境で動作させているというだけなので、上書きをしてます。
以後に記したスクリーンショットを撮るため、テストインストールしたVirtualboxでの画面の推移を見た限り、1.8を自動的に削除してインストールしているように見えました。
しかし、確実な動作保証をしているわけではありませんので、予めその点をご了承下さい。

やり方はWine公式wikiに書いてある手順に則ります。
新規に私の共通事項を飛ばしていきなりWine2.x系を入れたいという場合は、こちらの公式wikiを参照されると良いと思います。
Wine2.x系のインストール公式wiki
https://wiki.winehq.org/Ubuntu

最初にUbuntu16.04と14.04は64ビットと、一応32ビットリリースもあるようですが、今後32ビット版は廃止の方向のようなので、いずれも64ビット版をインストールしている前提とします。
以下のコマンドを端末を開いてコピペします。

sudo dpkg --add-architecture i386

左図はコマンドを実行したところです。
以後sudoコマンドを何度も入力しますが、端末を閉じない限りは権限が有効でパスワードの再入力は必要ありませんので安心して下さい。

このコマンドにより、64ビットUbuntuを32ビットアーキテクチャに対応させます。

続いてリポジトリを登録します。
以下のコマンドを1行づつ実行させます。

wget -nc https://dl.winehq.org/wine-builds/Release.key
sudo apt-key add Release.key
sudo apt-add-repository https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu/

左図はコマンドを実行したところです。

登録したリポジトリを有効にするため、アップデートします。

sudo apt-get update

左図はコマンドを実行したところです。
皆さんが既にインストールされている環境によって表示内容が異なるため、参考程度として下さい。

インストールしたいWine2.x系を選択します。
Stable(安定版)の場合:

sudo apt-get install --install-recommends winehq-stable

Staging(開発版)の場合:

sudo apt-get install --install-recommends winehq-staging

ここではおそらく常に最新版になさりたいであろうと考え、Staging(開発版)をインストールします。

左図はコマンドを実行したところです。
こちらも皆さんが既にインストールされている環境によって表示内容が異なるため、参考程度として下さい。

ここでwinetricksのバージョンを確認します。

もしここで2016年元旦以前のバージョンになっていた場合、最新版にする必要があります。

左図はやってみたところですが、このように2016年元旦以降のバージョンであれば問題ありません。

winetricksを実行し、monoとgeckoをインストールします。

共通事項で既にお話していますが、今回も同様にwinetricksを実行することで、自動的にmonoとgeckoをインストールさせます。

端末から「winetricks」を実行させると、左図のように表示され、monoをインストールするようダイアログが出ます。
ここで「インストール」とします。

プログレスバーが動き、ダウンロードしてインストールされます。

Geckoをインストールします。

winetricksのダイアログが出た後、しばらく放置すると、Geckoのインストーラが起動します。
このスクリーンショットを撮った時は20秒程かかったと記憶しています。
それを基準にしていただき、表示されるまで待って下さい。
ダイアログが出たら、「インストール」とします。

プログレスバーが動き、インストールされます。

Geckoのインストールが終了した後、再びしばらく放置すると、再びGeckoのインストーラが起動します。
このスクリーンショットを撮った時は10秒程かかったと記憶しています。
それを基準にしていただき、表示されるまで待って下さい。
ダイアログが出たら、同じく「インストール」とします。

(14.04ではこのダイアログは出ないことがあるかもしれません。)

プログレスバーが動き、インストールされます。

キャンセルをして、winetricksを終了します。

最後にWineのバージョンを確認します。
「wine --version」と入力します。
左図の時点でのStaging(開発版)は2.12でした。
これでインストールは終了です。

2017.9.24追記:

Ubuntu16.04で確認しましたが、Wine Stagingでバージョンアップがあった場合は、端末から

sudo apt-get upgrade

とするだけで、簡単にバージョンアップできました。
左図は「sudo apt-get upgrade」を実行した端末と、それをする前後でWine Stagingのバージョン表示をしたところです。
ご覧のとおり、バージョンが上がっていました。


左図はStagingの2.16から2.17へ更新がかかった時の例ですが、通常のアップデートと一緒に通知され、更新されます。


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知っておくと便利なTips

隠しファイルを表示する



せっかくBVE5をインストール手順に従って入れたはずなのに、ファイルやフォルダが表示されないんですけど!!(怒)

・・・そんな時は「隠しファイル」が表示されるように設定されていないので、表示するようにします。




慌てず、画面左上にあるメニューの「編集」から「設定」を選択します。




「隠しファイルとバックアップファイルを表示する」にチェックします。




これで表示されます。
LinuxなどのUNIX系OSには、下手にいじられたり削除してしまったりしないよう、「隠しファイル」という仕組みがあります。

BVE5も、一度インストールしたら路線データは他のデータフォルダに置いても読み込めますから、そうそういじることはないため、「隠しフォルダ」である「.WineBVE5」に入れてあります。

他にもアプリケーションの設定などは、個別のユーザーのhomeフォルダに、このように隠しファイルとして設定ファイルが保管されています。


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Unityランチャーに登録する

端末から毎回実行させるのは大変な手間がかかるので、Unityランチャーに登録します。
BVE5を例にします。
Unityランチャーに登録する際、.desktopファイルのExec=の項目で、「~/」の表記が使えません。
そのため、ユーザー名が「user」であることを例にします。
「BVE5.desktop」という名前でファイルを作成し、テキストエディタで以下の内容をコピペします。

[Desktop Entry]
Type=Application
Name=Bve Trainsim 5
GenericName=
Icon=
Exec=env WINEPREFIX="/home/user/.WineBVE5" wine C:\\\\Program\\ Files\\\\BveTs5\\\\BveTs.exe
Terminal=false
Name[ja]=列車運転シミュレーションBve Trainsim 5

ファイルに実行権限を与える

Nautilusからファイルを右クリックして、「プロパティ」を選択します。
すると下のようにウインドウが出ます。



このウインドウにある「アクセス権」タブに切り替えます。

アイコンはここで変更できます。
ですが、場合によってアイコンは、例えばBVE5ではアイコンファイルはEXEファイルの中に内蔵されており、そのままではセットできません。
そうした場合は後述する方法でアイコンを取り出してセットします。
なお、当然ながらアイコンにも著作権があるので、著作権者が設定する著作権に従って使用して下さい。




「アクセス権」タブに切り替えたら、「プログラムとして実行可能」にチェックします。

.desktopファイルの実行権限を変更した場合、これでUnityランチャーに登録する準備が整いました。
これをコピーして、デスクトップに配置し、それをダブルクリックすると起動できるようになりますし、Unityランチャーにドラッグすると登録もできます。

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WindowsのEXEファイルからのアイコンの抽出と変更

BVE5を例にとると、アイコンがEXEファイルの中にあり、アイコンファイルが別途用意されていません。
そこでEXEファイルからアイコンを取り出し、Unityランチャーにセットする.desktopファイルのアイコンとしてセットできるようにします。
まずアイコンを取り出せるソフトウエアが自分のUbuntuにインストールされているかどうかを確認します。
CTRL+ALT+Tでで端末を出し、

wrestool --help

と入力し、英語でもなんでもいいのでヘルプが表示されればインストールされています。
もしもインストールされていないなら、

sudo apt-get install icoutils

とすれば、インストールできます。
インストールの確認が済んだら、アイコンを取り出します。
言うまでもないことですが、アイコンにも著作権が設定されています。
私的使用目的の複製としてアイコンを取り出しますので、それ以外の用途では著作権者が設定した著作権に従って下さい。
BVE5の場合、私が後述するインストールの方法に従ってインストールした場合、
~/.WineBVE5/drive_c/Program Files/BveTs/ 以下にBveTs.exeファイルがあります。そこで、

cd ~/.WineBVE5/drive_c/Program Files/BveTs/
wrestool -x --output=./ -t14 ./BveTs.exe

とすれば、アイコンが取り出せます。
取り出したアイコンはicoファイルですが、そのままでは使えないので、GIMPなどで読み込ませ、pngやjpgとしてエクスポートします。
コマンドで簡単に行うには、convertコマンドを使います。

convert ./*.ico BVE5.jpg

あとは、取り出した画像ファイルをアイコンとして設定すれば終了です。

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端末を右クリックで簡単に開くツール
(Nautilus-open-terminal)(16.04ではこのパッケージは廃止されましたが、最初から同様の機能が備わってます)

Ubuntuなどの今のLinuxでは、ほとんど端末での操作を必要とせずに日々の作業ができますが、プログラムをインストールしたりする時などでは、ソフトウエアセンターから検索してインストールするためにマウスを操作し、検索キーワードを入力してもらうより、端末を使ってコマンドを直接コピペしてもらう方がかえって早かったりします。
例えばOpenBVEを例にすると、

1.左上のUbuntuのマークのアイコンを押して
2.「soft」と入力し、
3.「Ubuntuソフトウエアセンター」を開いて、
4.検索エリアに「openbve」と入力して、出てきたリストから選択をして、
5.「インストール」というボタンを押して、
6.パスワードを入力して下さい。

という説明をするのですが、これははっきり言うとかなり・・・長いです。
そこでLinuxではこのような手間をかけずに簡単にインストールする手法をとってます。それが端末から直接コマンドで実行させる方法です。

端末を開いて以下のコマンドを入力して下さい。(パスワードを入力したらインストール完了です。)

sudo apt-get install openbve

たった2行で説明終わりです。プログラムをインストールする時は、システムを変更するのでパスワードを入力するのが基本です。
ですから説明しなくてもほぼパスワードを入力する作業を求められるので、普通説明はありません。そのためカッコでくくりました。
という事で、専ら端末から直接シェルスクリプトを実行させたり、コマンドを入力するのが一般的です。

さてCTRL+ALT+Tで端末は出せますが、カレントフォルダをNautilusで表示しているフォルダを起点に端末を起動させたい時があると思います。
そんな時に役に立つのが「Nautilus-open-terminal」です。
インストールをするにはCTRL+ALT+Tで端末を出したら以下のコマンドを入力するか、コピペします。

sudo apt-get install nautilus-open-terminal



端末上にペーストする時は、CTRL+SHIFT+Vでペーストします。
また、端末上の文字をコピーしたい時は、コピーしたい文字列をドラッグして白く反転させた後、CTRL+SHIFT+Cでコピーできます。

コピペか入力をすると、システムにインストールするためにパスワードを聞かれるので、入力します。



すると、だいたい左の画面のように進行し、インストールされます。
インストールが済んだら、システムを再起動(ログインしなおしてもいいのですが、そうするとパスワードの入力をまた求められてしまうので、起動時に自動ログインをする設定をしているのであれば、再起動したほうが手っ取り早いと思います)します。



再起動かログインをしなおして、左の画面のように右クリックすると「端末の中に開く」というメニューが追加されます。
このメニューを選択すると、左の画面のようにNautilusで表示されているフォルダを起点として端末が開きます。

例えばシェルスクリプトを実行させたい時に、カレントフォルダをCTRL+ALT+Tで開いてから変更するのはかなり面倒なので、こうすると簡単にカレントフォルダから端末を開くことができます。

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端末で現在のフォルダ位置(カレントフォルダ)を簡単に変える方法



最初に端末を開きます。すでに端末を開いている場合は、そこから直接指定のフォルダに変更できます。

CTRL+ALT+Tを押下するか、Nautilus上のファイルエリアの空いている部分で右クリックをして、「端末の中に開く」を選択するなどして、端末ウインドウを出します。

「cd」「スペース」と端末上で入力します。



左の画面の丸で囲んだ部分が、今Nautilusで表示しているフォルダ位置ですが、これを左の画面のように反転させ、選択します。

日本語を含むフォルダでは特に移動が大変ですが、こうして選択すれば簡単です。

ちなみに余談ですが、端末には「TAB補完」という仕組みがあり、これがなかなか優秀なのですが、英語で使用することが前提で、日本語入力と組み合わせてもできますが、入力と変換に手間がかかるためにあまりオススメできません。
やり方は、例えば「cd /h」と入力してから「TAB」キーを押すと、「cd /home/」というように、入力を補完してくれます。これはNautilusのフォルダ指定エリアでも使え、その他でもかなりのフォルダ指定エリアで使えます。



フォルダ指定エリアを選択したら、それをそのまま端末上にドラッグ&ドロップします。





あとは端末ウインドウをアクティブにして、「Enter」キーを押すだけで、簡単に端末のカレントフォルダが変更できます。



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Wineでバッチファイルを実行させる方法(基本編)と、Windowsのコマンドプロンプトと同様のことをWineで行う



まず、適当なテキストエディタ(geditなど)で、バッチファイルを作成します。

ここでは「test.bat」というファイルにしました。

そこで「dir」と書き込み、保存します。

保存先フォルダは「~/デスクトップ/batch」フォルダにしました。

後は端末を開いて、カレントフォルダを変更した後に、

wine cmd < "test.bat"


とすると・・・dirコマンドが実行されました!

バッチファイルを実行させるには、今のように「入れ子」として「<」を用います。
また、単体で「wine cmd」とすると、デフォルトである~/.wine以下のWINEPREFIXを参照し、Windowsの「コマンドプロンプト」のように実行できるようになります。
この場合に参照されるCドライブは、~/.wine以下のディレクトリになります。
WINEPREFIXを変更し、バッチファイル内で他のディレクトリを参照し、EXEファイルを実行させたりする方法はこちらを参照してください。

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zipファイルを解凍しようとした時に文字化けするんだけど

zipファイルをNautilusからダブルクリックして、File Rollerで解凍しようとしたら、左図のように文字化けしてしまうことがあります。
以前公開していたOpenBVEのWindows版をインストールするシェルスクリプトで、p7zip-fullパッケージをインストールしてしまった方はこのようになってしまった方がおられるかもしれません。

左図は私が公開している東北新幹線の路線データなのですが、Ubuntu Japanese TeamのUbuntu14.04で、以前私が公開していたOpenBVEのWindows版をインストールするシェルスクリプトが「p7zip-full」パッケージをインストールするようにしていたために、このようになってしまいました。


この状況の時は、「p7zip-full」パッケージをアンインストールし、「p7zip」パッケージにすると直ります。
また、いくつか要因があると思いますが、

例1:Ubutntu本体を英語版でインストールしてから、自身で日本語化している場合などで発生するかもしれません。
もし、今後新規でインストールされる時は、Ubuntu Japanese Teamが公開しているUbuntuをクリーンインストールすれば、文字化けしないように対処してくださっているので安心です。
Ubuntu Japanese Teamのサイト
http://www.ubuntulinux.jp/home

例2:インストールガイドといった雑誌に添付されているものが、Japanese TeamのUbuntuではないUbuntuであった場合も同様に発生するかもしれません。

例1と例2の場合は、Ubuntu Japanese Teamの「Ubuntuの日本語環境 」にて、Japanese Teamのリポジトリを追加する方法や、あとから日本語Remixと同じパッケージを追加する方法なども載ってますので、これらの方法で日本語Remix化すると、今回の問題も解決するかもしれませんし、その他の日本語に起因する諸々の問題が解決されるかもしれません。

例3:最初からUbuntu Japanese Teamが公開している日本語Remixをインストールした上で、p7zip-fullパッケージをインストールしてしまった場合も文字化けします。
先の私が公開したOpenBVEのWindows版をインストールするシェルスクリプトではそうしてしまっていたために、文字化けしてしまうと思います。

ここでは例3の場合の復旧方法をお話しします。

CTRL+ALT+Tで端末を開き、下記のコマンドを実行します。

sudo apt-get remove p7zip-full

上図は、そのコマンドを入力したところです。



コマンドを実行すると、システムを変更するので、パスワードの入力を求められます。
パッケージを削除しますか?の問いに、「y」「Enter」とし、削除すれば終了です。



例3のように、Ubuntu Japanese TeamのUbunutuに、p7zip-fullパッケージを入れてしまった場合には、入れてしまった「p7zip-full」パッケージを削除すると、左図のように戻ると思います。



他にも例えば、Ubuntu Japanese TeamのUbunutuであったり、Japanese Teamのリポジトリを追加してパッケージを入れていた場合などでは、文字化けに対応したunzipコマンドが入っているかもしれません。
その場合、「-O」(大文字のオー)オプションで「utf8」とすると、文字化けすることなく展開してくれます。

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Ubuntu16.04でUnityランチャーの位置を下にしたい

Ubuntu16.04では、Unityランチャーの位置を他のOS、WindowsやMacのように下にすることが出来るようになりました。
やり方は、以下のコマンドをそれぞれ端末にコピペして実行させるだけです。

横にするには:
gsettings set com.canonical.Unity.Launcher launcher-position Bottom
左にするには:
gsettings set com.canonical.Unity.Launcher launcher-position Left

とすると、それぞれ向きが変わります。

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システムトレイにCPU使用率やメモリ、ネットワークアクセスなどのモニタを出すには

左図の画面右上に、様々な情報が出ています。
左図で表示している内容は左からCPU使用率、メモリの使用率、ネットワークアクセス、swap、負荷、HDDのアクセスです。
最初はCPU使用率しか表示していないですが、左図のように項目の追加も可能で、色の変更もできます。
これを追加する方法です。

CTRL+ALT+Tで端末を開き、下記のコマンドをコピペして、実行させます。

sudo apt-get install indicator-multiload

作業はこれで終了です。

Dashメニューを出したら「ind」と検索し、JapaneseTeamの14.04なら「System Load Indicator」、16.04なら「システム負荷インジケーター」とでますので、それを選んで起動させます。

通常は、これ以後OSが起動する度に起動されるはずですが、もしそうならなかった場合は同じくDash検索で「自動」と検索し、「自動起動するアプリケーション」を選択して、「コマンド」の欄に「indicator-multiload」を登録します。名前などは入力せずとも登録できます。

表示されているグラフをクリックすると、メニューが出ます。
「システムモニタを開く」で、万一暴走してしまって止められなくなったプロセスを停止する処理や、ネットワークやCPUの状態をリアルタイムでグラフ化したりするツールを開くことができます。
Unityランチャーに最初から登録されている「設定」もできますが、こちらからもシステムモニタにアクセスできます。

システムモニタでは、CPU、メモリ、ネットワークのアクセスがリアルタイムでこのように表示できます。

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msgothic.ttcフォントを、ライセンスや著作権をクリアしつつ別なフォントで使用する

左図は「msgothic.ttc」がないために、フォントが正しく表示されず文字がおかしくなったソフトです。
余談ですが、私が画面で使用しているフォントはアニメ「けいおん!」のフォントに似せて作った「けいフォント」というものです。
ご覧のとおり大変クオリティの高いフォントです。この場をお借りし、使用させてくださり心から感謝いたします。
けいフォントの公開場所はこちら。
(ダウンロードのリンクがAdsが多くて非常にわかりづらいですが、ほぼ一番下の方にある「以上の事項を確認してダウンロード」付近の黒バックに白文字の小さい「ダウンロード」が正解です。)

著作権とライセンスをクリアして、「msgothic.ttc」というファイル名の「Nasuフォント」で表示したものです。
ライセンスをクリアするためには、「msgothic.ttc」そのものや、中に含まれるmsgothic.ttf、mspgothic.ttf、msuigothic.ttfをそのまま持ってきてはいけませんし、合成してもいけません。
また、たとえ正規にWindowsのライセンスを受けても、そのフォントを他のOSへコピーやリンクして使用する行為も「使用許諾契約に明示されてないものは基本禁止」なので、やってはいけません。
ですからmsgothic.ttcを、msgothicそのままの字体や余白などで表示することは諦めるしかありません。
そのうえではありますが、ライセンスや著作権はクリアされるので、安心して使用できます。

フォントはすべからく著作権やライセンスが厳しく、不用意に使用や利用をすることができません。
それはことさら個人で作成なさる場合、膨大な手間暇と労力がかかるからです。
モリサワを始めとした商用フォントは、それこそ例えるなら一太郎とかを組むくらいのチームでお金をかけて人を雇って作ってますから、費用を回収して利益を上げなければならないため、権利を守るのも当然です。
そんな中、個人で非常に高品質なフォントを作成、公開してくださっているので、ありがたく使わせていただきましょう。
今回使用させいていただくフォントは「Nasuフォント」です。
ライセンスはApache ver2.0です。
ライセンスの日本語参考訳はここにあります。
他にソフトが必要で、ひとつは「Fontforge」です。CTRL+ALT+Tで端末を開き

sudo apt-get install fontforge

でインストールします。
まさにフォントを作るためのソフトです。
もうひとつは「UniteTTC」です。
こちらで公開されてます。
Linux版をダウンロードします。
このサイトで公開されているY.Ozフォントはペン字風の非常に高品質なフォントです。
毛筆フォントも崩し文字などバリエーションがあり、どれも商用レベルのクオリティでとても美しいです。
あわせてダウンロードして、ありがたく使用させていただきましょう。
ペン字のみならダウンロードせずともsudo apt-get install fonts-yozvox-yozfontでできます。
毛筆体はライセンスが異なり、Ubuntuに入れることができなかったのではないかと考えてます。
このサイトからダウンロードさせていただきましょう。

msgothic.ttcというファイル名のNasuフォントの作り方

ttcファイルはいくつかのフォントをひとまとめにしたフォントフォーマットファイルで、msgothic.ttcにはmsgothic.ttf、mspgothic.ttf、msuigothic.ttfの3フォントが入ってます。
さらにフォント名も「MS PGothic」などと設定されていないと、このファイルのPGothicやUIGothicを参照するプログラムに対しては打つ手がなくなります。
そこで、まずNasuフォントを解凍し、
「MS Gothic」というフォント名でmsgothic.ttfというファイル名のNasuフォント
「MS PGothic」というフォント名でmspgothic.ttfというファイル名のNasuフォント
「MS UIGothic」というフォント名でmsuigothic.ttfというファイル名のNasuフォント
をFontforgeで作成します。

Fontforgeを起動したら、「File」メニューから「Open」とします。
Nasuフォントのttfを選び、「OK」で開きます。
続いてメニューから「Element」「Font Info」を出します。

「PS Names」の「Family Name」を「NasuM」から「MS Gothic」にして「OK」とします。

変更が済んだら、「File」メニューから「Gnerate Fonts」とします。

左図のとおりの場所を、それぞれ「TrueType」「msgothic.ttf」とします。
「TrueType」を最初に選択すれば、拡張子が自動的に「.ttf」に変わります。
入力を終えたら、「Save」とします。

あとは同様に、メニューから「Element」「Font Info」を出して、
それぞれ「PS Names」の「Family Name」を「MS PGothic」、「MS UIGothic」へ変更して、「File」「Gnerate Fonts」を選択し、
「mspgothic.ttf」、「msuigothic.ttf」として「Gnerate Fonts」で書き出します。



途中でこのメッセージが出た時は、構わず「Save」とします。

ここまでを行ったら、ダウンロードした「UniteTTC32(64)」を展開し、ファイルに実行可能権限を付与します。
UniteTTC32か64かについては、インストールしているUbuntuの種類によって変わるので気をつけます。
16.04は基本的にamd64なはずなので、その場合はUniteTTC64を展開し、実行可能権限を付与します。
展開して実行可能権限を付与したUniteTTC32(64)と、先ほど作った名前はmsgothic.ttf、mspgothic.ttf、msuigothic.ttfな「Nasuフォント」を同一フォルダにおいた後、カレントフォルダをそこに設定して端末を開き、

./UniteTTC32 msgothic.ttc msgothic.ttf mspgothic.ttf msuigothic.ttf
もしくは
./UniteTTC64 msgothic.ttc msgothic.ttf mspgothic.ttf msuigothic.ttf

で、「msgothic.ttc」という名前のNasuフォントが出来上がります。

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Ubuntu16.04で、「lsb」パッケージをインストールする
(How to install lsb package to Ubuntu 16.04)

EPSONのプリンタドライバや、GoogleEarthをインストールするために必須のパッケージ「lsb」が、どういうわけか知りませんが16.04から外されてしまいました。
Ubuntu12.04と14.04についてはインストールできます。
これをインストールできるように、14.04のリポジトリを追加します。

sudo cp /etc/apt/sources.list /etc/apt/sources.list.bkup
sudo gedit /etc/apt/sources.list

これで「/etc/apt/sources.list」を開き、以下のテキストをファイルの末尾に追加します。

#********************************************
#ここから14.04LTSのAPT sourceを追加
#For EOL of Ubuntu 14.04.
#deb http://old-releases.ubuntu.com/ubuntu/ trusty main restricted universe multiverse
#deb http://old-releases.ubuntu.com/ubuntu/ trusty-updates main restricted universe multiverse
#deb http://old-releases.ubuntu.com/ubuntu/ trusty-security main restricted universe multiverse

deb http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ trusty main restricted
deb http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ trusty-updates main restricted
deb http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ trusty universe
deb http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ trusty-updates universe
deb http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ trusty multiverse
deb http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ trusty-updates multiverse

deb http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ trusty-backports main restricted universe multiverse

deb http://security.ubuntu.com/ubuntu trusty-security main restricted
deb http://security.ubuntu.com/ubuntu trusty-security universe
deb http://security.ubuntu.com/ubuntu trusty-security multiverse
#********************************************

将来Ubuntu14.04のEOL(End Of Life)が来たら、最初の方の「deb http://old-releases.ubuntu.com/ubuntu/」のあるすべての行頭の「#」を取り払い、上記のテキストの行頭で、今「#」がついていないすべての行頭に「#」をつけます。
保存したら

sudo apt-get update
sudo apt-get install lsb

でインストールできます。

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SteamのTrain SimulatorやConstruction Simulatorで右ドラッグすると視点が超高速回転する場合の対処方法
(マウスやペンタブレットでジェスチャから様々なアクションを実行させたり、多ボタンマウスにショートカットキーを割り当てたい)

SteamのゲームでTrain SimulatorやConstruction Simulatorでは、右ドラッグで視点を自由に見回せます。
ですが、どういうわけか右ドラッグをすると、視点が超高速回転ばかりして、意図する視点にできない場合があります。
そんな時に解決するかもしれない方法を記します。
まずソフトウエアセンターから

sudo apt-get install easystroke

とします。
続いてDash検索からeasystrokeを起動します。

「設定」タブにして、「さらに追加するボタン」、そして「追加」とします。

ここではさらに必ず「タイムアウトなし」を選択しておいてください

最初に必ず「インスタント・ジェスチャ」を選択してから、灰色のエリアで実際にShiftキーを押しながら、右クリックします。

左下の「Shift」のボタンは使用しません。

Shiftを押しながら右クリックすると、自動的に追加され、ウインドウが閉じます。

ここでの使用方法は異常動作を避けるためですが、本当はこのEasyStrokeはペンタブレットやマウスでジェスチャから様々なコマンドを実行させたり、多ボタンマウスでボタンを割り振り、ショートカットキーやコマンドを実行させたりできます。
このウインドウで「インスタント・ジェスチャ」を選択し、ボタンを押して登録し、前のウインドウでショートカットキーを割り振ると、例えば「進む」「戻る」ボタンにコマンドやショートカットキーを割り振ることができます。

多ボタンマウスでチルトホイールや、「戻る」「進む」ボタンにコマンドやショートカットキーを割り当てることができます。

私の手持ちのマウスでは、チルトホイールがボタン6と7、戻るボタンが9、進むボタンが8でした。
それを例えばこのように割り振りました。
チルトの左右でCompizのデスクトップキューブの回転、戻るボタンにMacのエクスポゼのようにウインドウ一覧を表示させる「スケール」、進むボタンにはNautilusで一つ上の階層に移動する「Alt+Up」を登録しています。

どのボタンがそうなのかを知るには、CTRL+ALT+Tで端末を開き、「xev」と入力したウインドウでボタンを押すと、調べることができます。

xevを端末から実行させた時、例えば

ButtonRelease event, serial 37, synthetic NO, window 0x5400001,
root 0x29b, subw 0x5400002, time 110046948, (36,48), root:(1778,100),
state 0x410, button 3, same_screen YES

このように表示された場合、私のマウスの右ボタンを離した時に表示されたものなのですが、ここに「button 3」とあります。
これで私のマウスの右ボタンが「ボタン3」であることがわかります。

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SimpleScreenRecorderで予約録画機能を実現するには

以下大まかに3つのステップで説明します。

1.SimpleScreenRecorderをインストールし、CTRL+Rで録画、停止できるようにする。
2.シェルスクリプトで指定時間分Chromiumブラウザを起動し、CTRL+Rで録画、停止させる
3.cron(後述)でシェルスクリプトを指定時間に起動させる

という手順を踏むことで、予約録画機能を実現し、Chromiumブラウザで起動したアドレスを録画することができるようになります。
4.として、他に役に立つ追加のちょっとしたこともお教えします。

1.SimpleScreenRecorderのインストール

SimpleScreenRecorder(以下SSR)は、高機能なデスクトップ録画ソフトです。
ライセンスはGPLV3なので、著作権法上の使用行為に制約はなく、SSRそのものに対する利用行為も複製、改変、再配布の自由が保証されます。
以下のサイトから入手できます。

http://www.maartenbaert.be/simplescreenrecorder/

インストールの仕方もここに書いてあるのですが、私もUbuntuの場合におけるインストール方法を書き記しておきます。
以下のコマンドを、CTRL+ALT+Tで端末を開き、一行づつコピペして実行させます。
システムの変更を行うため、管理者パスワードが必要です。

sudo add-apt-repository ppa:maarten-baert/simplescreenrecorder
sudo apt-get update
sudo apt-get install simplescreenrecorder

また、Ubuntu12.04もしくは16.04でmp4で録画をしたい場合、下記を追加して行います。
14.04では実行する必要はなく、そのままMP4が選択でき、録画できました。
なお、以後の説明ではmp4で録画することを前提に説明します。

sudo apt-get install libavcodec-extra-53 libavformat-extra-53

SSRを起動した画面がこれになります。
まずは、CTRL+Rで録画、停止を行い、通常の録画ができる状態にします。
「続行」で次に移動します。

左図は私の設定例ですが、みなさんのお好みの設定をし、録画エリアを指定してください。

初回起動時で、最初から皆さんの環境に合わせて自動的にデスクトップ画面全体を録画するようになっていて、音声も記録できるようになっているはずです。

もし音声がクリアで高音質でなかった場合、設定を変更して何度か録画して、調整してください。

基本的には特にいじることなく、「続行」とします。

ここでは録画フォーマットの設定をします。
設定はお好みで行います。
MP4で録画するときの、私の設定は左図のようにしました。

予約録画を実現する際の一番重要な点として、「ファイルをセグメントに分けて保存」にチェックをすることを忘れないでください。

ファイルの保存場所は初回起動時には何も書かれていません。
今回は「/home/user/records/record.mp4」と入れてください。
「ブラウズ」を押し、「/home/user/」以下に「records」フォルダを作成してください。

mp4ファイルの頭につく「record」は任意です。
以後、左図のように「/home/user/records」以下に録画されることを前提にお話します。
予約録画を行う際、この場所にシェルスクリプトを配置することにしますので、よく覚えておいてください。

設定を決めたら、プロファイルとして例えば左図のように「MP4」などとして保存し、プリセットしておくといいと思います。

設定を終えたら「続行」を押します。

左図がおそらくデフォルトだと思いますが、この設定が予約録画には非常に重要になります。
以下左図の設定でお話します。

「ホットキーで録画開始」
「CTRL+」
にチェックされていること。
また、「R」のキーに割り当てられていることをよく確認しておいてください。

この設定になっていることを確認し、実際にCTRL+Rを何度か押し、録画と停止が行われていること、前画面で設定した 「/home/user/records/」フォルダが作成され、録画されていることも確認します。

また、うまく動作していれば、何度かCTRL+Rを押すと、そのたびに録画され、新しいファイルが作成されるはずです。
もしそうなっていない場合は、前の設定で「ファイルをセグメントに分けて保存」にチェックされていない可能性があるので、確認してみてください。

ここまでは通常の録画ができるようになるまでの手順ですが、ここまででCTRL+Rで録画と停止、録画されるごとにファイルの追加がうまくできていないと予約録画ができませんので、できるようにしておきます。

また、ここでウインドウ左上の「-」ボタンを押して「最小化」にしておくと、設定が変更される心配もなく、ウインドウが表示されて邪魔になることもありません。
次回のSSR起動時からも、最初の画面で最小化しておけば、あとはCTRL+Rで録画と停止、ファイルの作成がなされていれば予約録画できます。

ここまでの作業を行えば、あとはSSRが起動したあと最小化しておけば、CTRL+Rを押すたびに録画、停止、録画ごとのファイル作成ができるようになります。

2.シェルスクリプトで指定時間分Chromiumブラウザを起動し、CTRL+Rで録画、停止させる

これで、あとは「録画時間になったら自動的にCTRL+Rを押し、停止時間になったらもう一度CTRL+Rを押せるようになれば、予約録画ができる」というわけです。

それを実現するために、なんとXに対して、シェルコマンドでキーやマウス操作を送信して、自動操作させることができる非常に便利なコマンドがあるのです。

以下のコマンドを端末をCTRL+ALT+Tで開いて実行させることで、インストールします。

sudo apt-get install xautomation

Chromiumは一度起動しておけば、次回からウインドウの場所を記憶し、例えばデュアルディスプレイなら起動した画面で起動されます。
また、ここではChromiumで動作するよう説明しますので、Chromiumをソフトウエアセンターからインストールしてください。
Chromium以外のブラウザ、例えばFirefoxなどの場合はお好みの設定で起動するようシェルスクリプトを書き換えてください。
それを利用し、自分が起動させて、録画させたい場所で一度起動し、閉じておきます。
そして以下のシェルスクリプトで、Chromiumをフル画面で起動させ、SSRでCTRL+Rを押して指定時間分録画して停止させることができます。

以下のテキストをコピペし、「recorddesktop.sh」とし、実行可能権限を付与します。そして、/home/user/records以下に保存しておきます。

#!/bin/sh
echo $1 >>/home/user/records/log.txt
echo "*****************************************************" >>/home/user/records/log.txt
echo プロセス開始 >>/home/user/records/log.txt
date >> /home/user/records/log.txt
#$1のアドレスで起動
/usr/bin/chromium-browser --new-window --start-fullscreen --maximize $1 &
pid=$!
sleep 50

#録画開始CTRL+R
xte 'mousemove 0 0'
xte 'keydown Control_L'
xte 'key R'
xte 'keyup Control_L'

#録画時間はここで決定
sleep $2
#起動時の秒数分を補正。短くなるため
sleep 10

#録画停止
xte 'mousemove 0 0'
xte 'keydown Control_L'
xte 'key R'
xte 'keyup Control_L'

#ブラウザ終了
kill $pid

#キーリング回避
sleep 1
xte 'key Escape'

echo プロセス終了 >>/home/user/records/log.txt
date >> /home/user/records/log.txt
echo >>/home/user/records/log.txt

シェルスクリプトの使い方は、

recorddesktop Chromiumでフル画面で起動させたいアドレス 録画時間

です。録画時間は「sleep」コマンドに割り当てるものなので、それに準じます。
端末から「man sleep」で、詳細が表示されます。多分英語です。
manでは、矢印キーの上下と、「PageUP」「PageDown」で移動できます。
manコマンドを終えるには、「Q」キーを押します。
「m」で分単位にした場合の秒数はそれぞれ

10秒:0.16m
15秒:0.25m
20秒:0.33m
30秒:0.5m
45秒:0.75m
50秒:0.83m
1分:1m

です。
何も指定しないと秒数で、例えば「45」とすると、45秒です。
「m」をつけると上記のように分単位となり、例えば「30.75m」とすると、30分45秒間録画します。

シェルスクリプトは実行されてから50秒後に、SSRのCTRL+Rを押し、録画を開始します。
10秒早く録画が開始されるので、指定時間より10秒長く録画することで調整してます。

それと、「非常に鬱陶しい」キーリングパスワードの要求画面を「ESC」キーを押させることで回避してます。
お持ちの環境によってブラウザを閉じた時にキーリングパスワードの要求画面がすぐに出なくて時間が合わない場合は、「xte 'key Escape'」の前の「sleep 1」の秒数を長くして調整してください。

これで予約録画時間から1分前にシェルスクリプトを実行させれば、10秒前から録画され、指定時間分録画される、というわけです。
また、/home/user/records/log.txtファイルに、どのアドレスを何時から何時まで録画した、というログファイルが作成され、記録されます。

3.cronでシェルスクリプトを指定時間に起動させる

cronとは、LinuxなどのUNIX系OSでは標準で搭載されている、指定したスケジュールでプログラムを起動させる仕組みです。
この仕組みを利用し、指定したスケジュールでシェルスクリプトを実行させれば、予約録画が完成するというわけです。

まず、/home/user/records/cron.txtというファイルを作成し、テキストエディタで編集し、以下のテキストをコピペします。
これを基準に書き換えていくといいと思います。

以下の例は毎日15:00から、2分間予約録画します。
シェルスクリプトでは予約指定時間の1分前からブラウザを起動するようにしてあるので、予約録画開始時間の1分前を指定します。
フル画面で起動するアドレスは、参考例として私の東北新幹線の路線紹介運転動画にしました。

#1分前から始めること。1分余分に入れること。
DISPLAY=:0.0

###########################################
#東北新幹線運転動画。毎日15:00から2分間。
59 14 * * * /home/user/records/recorddesktop.sh https://www.youtube.com/watch?v=X-UFD0GIut0 2m

本来cronはサーバメンテナンスなどのために作られたもので、端末から操作することが前提となります。
また、Xのプログラムを実行させるために作られたものではなく、単純にXのプログラム、例えば今回ではChromiumを起動させようとすると、うんともすんとも言いません。
それを避けるため、cron設定ファイルの最初に、「DISPLAY=:0.0」と入力します。

デスクトップ用途として使っている場合はこのままでいいと思いますが、もしかすると環境によっては違っている場合もあるので、その場合は端末から「echo $DISPLAY」とすると、ディスプレイ番号がわかります。

cronの設定項目は5項目で、各項目の間は半角スペースかTABで開けます。その後は任意のコマンドとオプションをそのまま記述させます。
それぞれ

分 時 日にち 月 曜日 以降はコマンド [オプション] ・・・

と設定します。
今の例の場合、

59 14 * * * /home/user/records/recorddesktop.sh https://www.youtube.com/watch?v=X-UFD0GIut0 2m

ですが、この設定で、59分、14時、毎日、毎月、各曜日に実行されます。

「*」を設定すると、全てという意味になります。すべての項目に「*」を置いた場合、毎分、毎時、毎日、毎月、すべての曜日となります。
また、行頭に半角「#」を記述すると、その行はコメントとして扱われ、実行されません。

サーバメンテナンスの場合、毎分チェックや毎日の定期的なメンテナンスコマンド、毎月のバックアップなどをこうして実行することができます。
もちろんサーバに限らず、デスクトップパソコンの用途であっても日常の定期的なバックアップや、余分に作られたテンポラリファイルの削除コマンドなどを定期的に実行させることができるわけです。

設定できる数値の範囲は、それぞれ

「分」:0〜59
「時」:0〜23
「日にち」:1〜31
「月」:1〜12
「曜日」:0-7。0と7が日曜日。0.日曜日、1.月曜日、2.火曜日・・・7.日曜日

で、各項目では「,」「-」「/」の記号を用い、またこれらを組み合わせて様々な条件を設定できます。

「,」:カンマで特定の各項目、例えば何分と何分、何曜日と何曜日という具合に列挙できます。
例えば「時」フィールドで0,9,12,21とすると、0時、9時、12時、21時となります。

「-」:マイナスで区間を指定できます。例えば「日にち」フィールドで13日から20日までなら、13-20とできます。

「/」:「〜毎」の設定ができます。例えば「分」フィールドで「/5」とした場合5分毎、「日にち」フィールドで「/7」とすると、7日毎となります。

それぞれを組み合わせることもできます。

「分」フィールドで「1,5,10-15,30-59/6」なら、1分、5分、10分から15分は毎分、30分から59分までは6分毎
「時」フィールドで「1-6,10,12-18/3,21」なら、1時から6時までは毎時、10時、12時から18時までは3時間毎、21時
「日にち」フィールドで「1-15/2」とすると、1日から15日までの間で、2日毎

という感じです。
「予約録画」とタイトルにせっかく銘打っているので、例えばDVDやブルーレイレコーダー風に設定してみる場合、

毎週水曜日、午後6時からとか言う場合なら
0 18 * * 3

月曜から金曜の毎日、朝9時30分から
30 9 * * 1-5

毎週土曜日、よる9時から
00 21 * * 6

毎年7月12日、夕方6時30分
30 18 12 7 *

という感じです。
これで予約設定が完了するので、Nautilusから「/home/user/records」フォルダを表示し、右クリックをして端末を出し、以下のコマンドをコピペします。

crontab ./cron.txt

設定項目にミスがないと、端末はそのまま黙って終わります。
ミスがあるとなにか言ってくるので、確認して修正し、再びコマンドを実行させます。

cronの予約を取り消したい場合、cron.txtから予約データを消去し、再び端末から「crontab ./cron.txt」とすると、予約が取り消されます。

以上大まかに3ステップに分けて説明しましたが、これでSSRで予約した時間にChromiumブラウザを起動し、予約録画できるようになります。

4.その他のちょっとしたテクニックなど


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Ubuntu18.04でRADEON RX 590を使うには

今までNVIDIAのグラボとIntelのPCだったのですが、突発的な事情で使えなくなりました。
まさかグラボがリアルに発火するとは想定外でして、これを期にAMDのCPUとグラボに転身することになりました。
新たに用意したPCはCPUがAMD Ryzen 7 2700x、マザーボードはASRock X470 MASTER SLI、グラボは奮発してMSIのRadeon RX 590 ARMOR 8G OCにしました。
しかし19.04ではカーネルが5.0でほとんどすんなりインストールや起動できるものの、Ubuntu18.04ではAMDが公式にドライバを出しているのにもかかわらず、それ以前にそもそも起動時にどこかのファンがぶぉおおおん!と言って止まってしまい、DVDすら起動しない状況でした。
そこで此方のページで、このマシン構成において起動とインストール、グラボのドライバもAMDのものがインストールできましたので、その手順を記します。

まずUbuntu日本語Limixの18.04.2以降を公式からダウンロードし、DVDに焼きます。
http://www.ubuntulinux.jp/から18.04.2をダウンロードします。
18.04.3が出ている場合はそれで構いません。
18.04.3のAMDのドライバをインストールすることを前提にお話しますので、18.04.2をダウンロードした場合、18.04.3にするため
sudo apt update
sudo apt upgrade

を後で実行しますが、その時点で改めて記します。
1.DVDを起動し、インストールします。

起動したらISOLinuxという文字が左上に出ますので、その一瞬の隙をついてShiftキーを連打します。
ぶぉぉぉぉおん!と言って起動しなかったらもう一度やり直します。
無事Shiftキーを認識すると、Ubuntuの起動メニューの画面になります。
この画面に来たらF6キーを押します。
するとこのように表示されるのでESCキーを押して、リストを消します。
「--半角スペース」とある部分をBSキーで消した後、

radeon.runpm=0 nomodeset

と追記します。すると左図のようになります。
ここでENTERキーを押すことで、Ubuntuが正常に起動します。
起動後のインストールは特に注意する点はありませんので、通常通りご自身の設定でインストールしますが、私は
・インストール中のアップデートのインストールをしない
・「グラフィックスとWIFIハードウエアと追加のメディアフォーマットのサードパーティー製ソフトウエアをインストールする」にチェックをしました。
インストールを終えたら、通常通り再起動をします。
2.GRUBの設定変更

再起動してGRUBの選択画面が出たら、一番上のリストの*Ubuntuが選択されていることを確認してEキーを押します。
例えば

linux /boot/vmlinuz-4.18.0.17-genelic root=UUID=xxxxxxx.ro quiet splash $vt_handoff

と書かれている行がありますので、「$vt_handoff」の後に半角スペースを開けて

radeon.runpm=0 nomodeset

と追記します。
記述し終えたらF10キーを押して起動します。
※ここで追記したものはこの起動のみ有効で、永続させるには次のステップが必要です。

起動したらCTRL+ALT+Tで端末を開き、

sudo nano /etc/default/grub

とします。GEditなどご自身でいじれるエディターで編集しますが、ここではnanoにします。
するとこのように表示されるので。「GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash"」と書かれている行に

radeon.runpm=0 nomodeset

を追記します。
追記し終えたらCTRL+Oを押し、ファイル名が出たらENTERで保存します。
そしてCTRL+Xで終了します。
GRUBを編集したら必ず

sudo update-grub

をし、GRUBを更新します。
3.Ubuntu18.04.2から18.04.3へアップグレード

最初に18.04.2をインストールした場合は18.04.3相当へ更新するため

sudo apt update
sudo apt upgrade

を実行します。
もしも日本語Remixで18.04.3が出ていても、いずれしなければならないのでアップデートはされたほうが良いと思います。
ここまで終えたら再起動します。
4.AMDのドライバのインストール

ここでぶおぉぉぉおん!とならず無事起動できたら、いよいよAMDのグラフィックボードのドライバをインストールします。

AMDのドライバダウンロードサイトから、Radeon RX 590用のRadeon™ Software for Linux® Driver for Ubuntu 18.04.3のドライバをダウンロードしてきます。
2019.8月現在18.04.3用のドライバが提供されています。
今回は此方をダウンロードしますが、最新のものに合わせてそのUbuntuのバージョンに合わせてダウンロードします。
更新の仕方はわからないのでご容赦下さい。私は今回

amdgpu-pro-19.30-855429-ubuntu-18.04.tar.xz

をダウンロードしました。
ダウンロードし終えたら展開し、端末を開いてカレントフォルダを展開先のフォルダに変更したら、

./amdgpu-install -y

を実行します。
グラボのドライバはシステム権限を必要としますからsudoを要求されるので、パスワードを入力します。
ここまで終えたら再起動します。
※amdgpu-pro-installを実行すると起動に失敗するようになるので絶対に入れないで下さい。
5.再度のGRUBの設定変更で、デュアルモニター対応

再起動したらCTRL+ALT+Tで端末を開き、

sudo nano /etc/default/grub

と再び編集します。
ここで先程GRUBに記述したオプションに対する対処はドライバーインストールにより解消してますので、オプションを消し、さらにドライバーを使うために以下の記述をして変更します。
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash radeon.runpm=0 nomodeset"
となっているところを、

GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash amdgpu.dc=0"


に変更します。
GRUBを編集したら必ず

sudo update-grub

をし、GRUBを更新します。その後再起動すれば終了です。
以上で私のPCでは問題なく動作するようになりました。



Google検索でお困りの方のため、補足として発見した内容を以下の文章に記します。

・「Ubuntu 18.04でAMD RADEON RX590でデュアルモニターが表示できない。同じ画面がコピー表示されてしまう」場合の対処法
・PCの画面が一瞬消えて黒くなり、信号が途絶する場合の対処法
・Ubuntuでデュアルモニターにした時片方の電源を切るとウインドウやアイコンが崩れる問題の対処法

・デュアルモニターでコピーされてしまう問題はAMDのドライバを入れて上記のように「amdgpu.dc=0」をGRUBに記述することで回避できましたが、その前にそもそも起動しなかったため上記の手順を踏んで、その後修正せねばなりません。

・グラボの出力ポートをDVI-Dで接続したときに、18.04のAMDドライバ、19.04のカーネル5.0ドライバ共に、負荷がかかったときは数分おき、普段でも数時間おきに一瞬ディスプレイ信号が途絶し、モニターが暗くなります。
これはRADEON RX 590においてはHDMIに統一することで回避できているようで、少なくともまる二日の間に一度も起きなくなりました。

・デュアルモニターで片方の電源を切るとデスクトップアイコンやウインドウ配置が滅茶苦茶になる問題は、2台共にグラボからはHDMIから出力させ、片方はDVI-Dに変換してモニターに接続した所回避されました。
Windowsは使わないのでUbuntuしか試せないですが、Ubuntuにおいては回避されるようになりました。

特に片方のディスプレイの電源を切るとアイコンとウインドウがぐちゃぐちゃになる問題はお困りの方も多いと思いますので、お役に立てれば幸いです。

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Chromium小技集

Chromiumを端末から起動させる際などでの、こまごまとしたTipsを記します。

あの「超鬱陶しい」キーリングパスワードを要求させなくするには

左図が皆さんご存知の、あの忌々しくも、超、超!鬱陶しい!!キーリングパスワードの要求画面です。
いろんな方法がネットで紹介されていますが、セキュリティリスクが出る可能性がある方法もある上、これさえやれば確実、という情報がなかなか無くて、私もネットをひたすらさまよいましたが、ようやく見つかりました。

CTRL+ALT+Tで端末を開き、以下のコマンドをコピペするなどして実行させます。
ここではgeditで開いてますが、ご存じの方で他のテキストエディタで開きたい方は、各自変更してください。

sudo gedit /etc/chromium-browser/default

テキストエディタを開いたら、以下の内容をテキストファイルの末尾に追加して、保存します。

CHROMIUM_FLAGS="--password-store=basic"

これで、あの本当に鬱陶しいキーリングパスワードとおさらばできます。

「プロフィールを開くことができませんでした。・・・」と表示され、ブックマークバーのアイコンが表示されなくなるなどした時

「SimpleScreenRecorderで予約録画機能を実現するには」で、シェルスクリプトからChromiumを何回も起動させていると、左図のように時々、

「プロフィールを開くことができませんでした。一部の機能をご利用いただけない可能性があります。プロフィールが存在し、そのコンテンツへの読み書きが許可されていることを確認してください。」

というウインドウが表示されます。
このウインドウが出た時はマウスでOKを押すか、直接キーボードからESCキーを押すと、もちろん消えるのですが、シェルスクリプトから起動して表示させた時に出てきてしまった時、予約録画時に邪魔な表示になってしまいます。
それを防ぐためにシェルスクリプトからxteコマンドでESCキーを送信します。
「SimpleScreenRecorderで予約録画機能を実現するには」においても、キーリングパスワード要求画面を消すために送信していますが、ここで改めて説明します。
シェルスクリプトに以下の内容を記すと、xteでESCキーを送信できます。

xte "key Escape"

これでシェルスクリプトからChromiumを起動した時に「プロフィールを開くことができませんでした。」のウインドウが表示されても、消えます。
予約録画のシェルスクリプト内で、

sleep 1
xte "key Escape"
sleep 1
xte "key Escape"




とすれば、ESCキーを設定した分押してくれるので、ウインドウが表示されても確実に消せると思います。

このウインドウが表示され、アイコンなどが設定されない状態でChromiumを何度か再起動していると、最終的にChromiumが端末からも、Unityランチャーからも起動しなくなります。
こうなってしまった場合、面倒な場合は手っ取り早くシステムを再起動するとリセットされるのですが、Windowsとは違い、UbuntuなどのLinuxの場合はLinuxカーネルのせいでもないのにシステムをいちいち再起動することは普通はせず、止まったり、今回のようにおかしくなったプロセスのみを再起動するのが一般的です。
その場合の対処法は後述しますが、面倒な場合はこのケースでは再起動しなおしたほうが手っ取り早いと思います。

何回か起動していると起動しなくなる場合の対処法

Chromiumを何回か起動していると、

「プロフィールを開くことができませんでした。一部の機能をご利用いただけない可能性があります。プロフィールが存在し、そのコンテンツへの読み書きが許可されていることを確認してください。」

と出ることがあります。
この場合の対処法は前述しましたが、端末からの起動の有無にかかわらず、この方法で回避し続けた状態で更にChromiumをおそらく3回以上起動し直すと、ついには端末からコマンドで起動させても、またUnityランチャーのアイコンをクリックしても、一切起動しなくなります。
システムモニタを見てみると、プロセスが残っているためのようです。
端末から「SimpleScreenRecorderで予約録画機能を実現するには」のようにシェルスクリプトを使ってChromiumを実行させる場合、スクリプトからChromiumを起動させる前に、Chromiumだけコマンドでプロセスを強制停止できればいいのですが、プロセスIDが毎回変わってしまうことと、Chromiumは単一のプログラムではなく複数のプロセスと連動して起動しているので、Chromiumに絡むプロセスだけを、なかなかうまくシェルスクリプトから消せないと思われます。
その解決法をここに記します。

Chromiumに限らず、特定の「プロセス名」を検索し、検索結果に該当するプロセスをすべて停止させるためにも使える便利な命令があります。
それが「pkill」命令で、端末から、

pkill -f 'chromium'

とします。
'chromium'の部分を検索してプロセスを止めたいプログラムの名前にすれば、検索に引っかかるすべてのプログラムのプロセスを停止することができます。
Chromiumはひとつのプログラムではなく複数のプロセスを同時に起動しているため、単純にkillコマンドでひとつのプロセスを止めても、Chromiumは止まりません。
ですが、これなら'chromium'と名のつくすべてのプロセスを止めることができます。

killコマンドで、いきなりプログラムを停止させるのはちょっと躊躇してしまう場合など、プログラム名から検索して結果に引っかかるすべてのプロセスIDを表示させる命令が「pgrep」です。
端末からchromium関連を検索して表示するには

pgrep -f 'chromium'

とします。
プロセス名も一緒に表示させたいときは、

pgrep -f 'chromium' | xargs ps

とします。
この結果からそのまま該当するすべてのプロセスを停止させるには、

pgrep -f 'chromium' | xargs kill

とします。これは「pkill -f 'chromium'」と同じ結果となります。

端末から起動した時に「ページを復元しますか?」と表示された時に表示を自動で消すには

通常の使用時や、「SimpleScreenRecorderで予約録画機能を実現するには」で、シェルスクリプトからChromiumを何回も起動させている時には時々、また、「何回か起動していると起動しなくなる場合の対処法」で再起動させたあとはほぼ必ず、左図のように

「ページを復元しますか? Chromiumは正しく終了しませんでした。」

と表示されます。

この場合通常の起動中なら「復元」やF5キーを押すと、すぐに消えるのですが、シェルスクリプトから起動して表示させた時に出てきてしまった時、予約録画時に邪魔な表示になってしまいます。
それを防ぐためにシェルスクリプトからxteコマンドでF5キーを送信したいのですが、私はこれもなかなか方法が見つからなかったので、ここに記します。
シェルスクリプトに以下の内容を記すと、xteでファンクションキー(F1からF12)を送信できます。
以下はF5キーの例です。

xte "key F5"

他のファンクションキーも同様に、「"key F1"」から「"key F12"」で送信できます。

これでシェルスクリプトからChromiumを起動した時に「ページを復元しますか?」のダイアログが表示されても、F5キーを送信すれば、再表示されるとともにダイアログも消えます。

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BVE5.6(と5.5)
(Ubuntu12.04/14.04/16.04)

インストール手順

「共通事項」でWineとWinetricksの最新版をインストールしておきます。
以下のテキストをテキストファイルにコピペし、「makeWineBVE5.sh」というファイル名で保存します。

#!/bin/sh
WINEPREFIX=~/.WineBVE5 WINEARCH=win32 wineboot
WINEPREFIX=~/.WineBVE5 winetricks -q directx9 d3dx9_36 mdx dotnet35
mkdir ~/.WineBVE5/drive_c/Program\ Files/BveTs5
cp ~/.WineBVE5/dosdevices/c:/windows/assembly/GAC/microsoft.directx/1.0.2902.0__31bf3856ad364e35/microsoft.directx.dll ~/.WineBVE5/drive_c/Program\ Files/BveTs5/
cp ~/.WineBVE5/dosdevices/c:/windows/assembly/GAC/microsoft.directx.direct3d/1.0.2902.0__31bf3856ad364e35/microsoft.directx.direct3d.dll ~/.WineBVE5/drive_c/Program\ Files/BveTs5/
cp ~/.WineBVE5/dosdevices/c:/windows/assembly/GAC/microsoft.directx.direct3dx/1.0.2911.0__31bf3856ad364e35/microsoft.directx.direct3dx.dll ~/.WineBVE5/drive_c/Program\ Files/BveTs5/
cp ~/.WineBVE5/dosdevices/c:/windows/assembly/GAC/microsoft.directx.directsound/1.0.2902.0__31bf3856ad364e35/microsoft.directx.directsound.dll ~/.WineBVE5/drive_c/Program\ Files/BveTs5/
notify-send BVE5をインストールする準備が整いました。

Nautilusからファイルを右クリックし、プロパティを出し、アクセス権の「プログラムとして実行可能」にチェックします。
CTRL+ALT+Tで端末を表示し、そのウインドウに「makeWineBVE5.sh」ファイルをドラッグし、「端末ウインドウをアクティブにして」「Enter」キーを押します。
通知領域に「BVE5をインストールする準備が整いました。」と表示されたら、「インストーラなし版」のBVE5.6、もしくは路線によっては5.5が必要になるので5.5をダウンロードし、~/.WineBVE5/drive_c/Program\ Files/BveTs5/以下に展開します。
5.5も5.6も、両方動作します。フォルダ分けをすれば、両方同時にインストールできます。
あとは.desktopファイルを作成し、アイコンを設定し、デスクトップにアイコンを配置するか、Unityランチャーに登録すればインストール終了です。

あとは路線と車両を用意すれば運転できます。動作確認をまずしたい時は、mackoyさんの京成電鉄の「インストーラなし版」をダウンロードし、展開した上、BVE5.6を起動してフォルダ選択をします。

インストールした「.WineBVE5」フォルダを見たい時に表示されない時は、「隠しファイルやフォルダを表示する」を見て下さい。

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Metasequoia4.5.4&LE3.0

Metasequoia4.5.4
(Ubuntu12.04/14.04/16.04)

MetasequoiaLE3.0
(Ubuntu12.04/14.04/16.04)

インストール手順

「共通事項」でWineとWinetricksの最新版をインストールしておきます。

Metasequoiaの入手

オフィシャルサイト「http://www.metaseq.net/jp/」からメタセコイアをダウンロードします。
両方同じ環境で使うことを考慮し、32ビット版を入手します。
2016年3月現在、

Metaseq454_Win32_jp.msi
metaseqle30.exe

がそれぞれダウンロードできます。

Metasequoiaのインストール

次にCTRL+ALT+Tで端末を開き、下記のコマンドをそれぞれ入力します。

WINEPREFIX=~/.WineMetasequoia/ WINEARCH=win32 wineboot
WINEPREFIX=~/.WineMetasequoia/ wine uninstaller


wine uninstallerコマンドを入力すると、下のようなウインドウが出ます。



このウインドウにある「インストール」ボタンを押します。

ファイル選択ダイアログから、ダウンロードしたMetasequoiaインストールファイルを指定し、実行させます。
アイコンは、インストール時の設定に合わせて自動的にデスクトップに作成され、後はそれをダブルクリックすれば起動しますし、Unityランチャーにドラッグすると登録できます。

Metasequoiaは4.5.4、LE3.0共にここの「インストール」ボタンからインストールします。
アンインストールも同様に、このウインドウから行います。

MetasequoiaはWINARCH=win32オプションがある環境であるなら、この方法でインストールとアンインストールが出来るため、他の環境と一緒に入れることでディスク容量の節約になります。


以上でインストール完了です。

Metasequoia4.5.4とLE3.0を両方インストールするのには意味があり、最初に4.5で作成したものを2.2互換データとして保存し、それをLE3.0で読み込ませてXファイルで出力することでXオブジェクトとして保存できるからです。
Xオブジェクトにすれば、BVE5のオブジェクトとして使えます。

16.04でMetasequoia4.5.4において、初回起動時は何かのウインドウが表示されているようで、それをALT+F4などで閉じ、もう一度起動しなおして「現在は初心者モードになってます」のウインドウを閉じ直します。動作自体は問題なさそうです。

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OpenBVE(Windows用1.4.3と関連ツール群)
(RouteViewer、ObjectViewer、ObjectBender)

OpenBVE(Windows版1.4.3.0)
(Ubuntu12.04/14.04/16.04)

ObjectViewerとRouteViewer
(Ubuntu12.04/14.04/16.04)

2017.10.3追記:

OpenBVEは現在Odakyufanさんたちに代わってChristopher Leesさんたちを中心として開発が継続され1.5系列が配布されており、2017年10月現在活発です。
本ホームページでは、開発が実質的に終了していた時点であることと、関連ツール群がEXEファイルのみでネイティブ対応しておらず以下の手順を踏まないとLinux上で使えないこと、色味がWindowsとLinuxで相違点があることなどを理由に記述しました。

1.5系列からは1.4.3までの互換性を保ちつつ、数多くの新機能が導入され、色味も統一され、ツール群も同時配布となり、Linuxでも将来はリポジトリに含まれることを期待しますが現在は含まれてはおらず、apt-getでは出来無いもののdebパッケージが配布されており、もうひとつの方法としてzipファイルを展開し、「mono ./OpenBve.exe」とするだけなど非常に簡単に実行できるようになっております。
zipを展開した場合Ubuntuでは「Unityランチャーに登録するには」でアイコンを登録すれば端末からでなくとも実行できます。

Windows版も以下にお話する手順を踏むことなく、インストーラからインストールできるようになるなど簡単です。
RouteViewerとObjectViewerではウインドウの大きさを自由に変更できるようになったことに加え、OpenTK側で対応したことにより、WindowsでもLinuxでも、1.4.3までで対応していなかったドラッグ・アンド・ドロップでファイルを開けるようになっています。

これらのことから、本ホームページの内容で1.4.3のインストールは可能ですが、私としましては、1.5系列の使用をお勧めします。

OpenBVE1.5系列プロジェクトと配布サイトはこちら。

インストール手順

事前準備

「共通事項」でWineとWinetricksの最新版をインストールしておきます。

シェルスクリプトのダウンロードと実行

OpenBVEはUbuntuなどのLinuxではほぼリポジトリにあり、簡単にインストールできますが、あえてWindows版をインストールするには理由があります。
Linux版向けにはツール類が提供されていないのです。
そのためWineを使ってWindows向けのツール類を実行することができることと、Windows版とLinux版では色味が変わるので、確認のためにWindows版のOpenBVE本体をLinux上で実行できるという利点があります。

このリンク「installWineOpenBVE.sh」をクリックし、シェルスクリプトをダウンロードしてください。
Chromiumなど、ブラウザによっては「この種類のファイルはシステムに悪影響を与える可能性があります。それでもダウンロードしますか?」と聞いてきますが、あとでsha1sumというファイルの整合性チェックを行い、万一食い違っていたら削除してもらうので、ダウンロードしてください。
そのため、まだこの時点では安易に実行しないでください。



ダウンロードしたら、端末を開き、ダウンロードしたファイルが置かれているフォルダ、Ubuntu12.04以降でChromiumかfirefoxなら「ダウンロード」フォルダにあるので、そこへ移動します。
Nautilusのフォルダ指定エリアと組み合わせ、端末上から入力しなくても簡単に端末上のカレントフォルダを変更できます。

Nautilus-open-terminalがインストールされている場合は、空いている部分を右クリックをして、「端末の中に開く」とします。
インストールされていない場合は、このリンクを参照してインストールすると便利になります。

ダウンロードしたファイルのあるフォルダへカレントフォルダを移動したら、「sha1sum」「スペース」と打ち込みます。




次に、ファイルを選択します。



選択したファイルを端末ウインドウへドラッグして・・・



端末ウインドウをアクティブにすると、ファイルのフルパスが入力されます。

後は「Enter」とすると、そのファイルのsha1sumの結果が出ます。

端末の結果に

b5adfb7907ab78c34d69a961208e53cb68228019 ./installWineOpenBVE.sh

と表示されれば正しくダウンロードされています。

2016.4.3追記:
(当初は"bc3fdcb976c505b0d2eb5cbaca8082efa7408bc3 ./installWineOpenBVE.sh"でしたが、このシェルスクリプトでは7zファイルを解凍するコマンドとして「p7zip-full」パッケージをインストールするようにしていました。
しかしこれだと、圧縮解凍をする「File Roller」で日本語が文字化けを起こすため、そうならないように「p7zip」パッケージを使用するよう差し替えました。
シェルスクリプトではバックアップを取ってから実行していますが、端末で直接「p7zip」を単体で使用すると、解凍後に7zファイルが削除されてしまいます。
事前に7zファイルをバックアップしておいて下さい。)



「ダウンロード」フォルダにファイルがたくさんあったりして、探すのが面倒な時は、「sha1sum ./inst*.sh」などとすると、条件を絞って表示してくれます。
今回は一発で簡単に該当するファイルだけをチェックする方法をお話しします。
1文字でも内容が食い違っていたり、ダウンロードに失敗していると、例えば左の画面の例のように一瞥してわかるほどに全く違う結果になるので、すぐにわかります。
この例のように食い違っていた時は、そのファイルを実行させずに削除し、ダウンロードし直します。

ダウンロードしたシェルスクリプトやプログラムを安易に実行させると、そのシェルスクリプトやプログラムがシステムを破壊するようなコンピュータウイルスかもしれないので、上記のように、ほとんどのLinuxディストリビューションに標準でインストールされているsha1sumというコマンドを実行し、正常なファイルかどうかを確認します。

従来はmd5sumというコマンドで同様のチェックが行われてきました。
最近はmd5sumでセキュリティホールが発見されたため、これに代わって、より強固で厳密なチェックがなされるsha1sumが使われるようになって来ました。どちらもほとんどのLinuxディストリビューションに入っていて、Ubuntuにも入ってます。
今回は今後使うであろう、sha1sumでチェックしました。

Windowsではmd5sumやsha1sumを行うプログラムが標準で入っておらず、マイクロソフトのサイトからダウンロードしてこなければならない上に、実行させるファイル名が違うのでわかりづらいためかほとんど使われていませんが(FCIVという)、万一ウイルスだったりしたら大変なので、Linuxにおいては一般的にこうしてチェックしています。
sha1sumチェックをして一致したなら、シェルスクリプトに実行可能権限を付与します。

シェルスクリプトで簡単インストール



チェックが済んだら、いよいよインストールします。
とは言っても、必要な項目をチェックするなどする以外はシェルスクリプトで全自動でダウンロードしてインストールします。

Nautilusからファイルをドラッグするか、「./i」と入力した後「TAB」キーを押すとTAB補完されますので、いずれかの方法で入力した後「Enter」で実行させます。

実行すると、7zファイルを扱えるようにするためにプログラムをインストールするので、パスワードを入力します。

その後は自動で必要なファイルをダウンロードし、OpenBVEをインストールします。




皆さんの現在のセキュリティパッチのあたり具合や、インストールされているプログラムなどによって、プログラムやライブラリの依存関係をチェックし、自動的に取捨選択され、必要に応じてプログラムが追加でインストールされます。
そのため必要に応じて、プログラムをインストールしますか?と聞いてくることがあります。
その時は、「y」「Enter」とし、インストールして下さい。

途中でこのように聞かれたら、「s」「Enter」として、スキップします。

ちなみに英語の意味は、background.pngはすでに存在してます。上書きしますか?という意味です。



OpenALは自動でインストールできませんでした。

途中でこのように聞かれたら、「OK」とします。



さらにこのように表示されたら、「OK」とします。



インストールが完了すると、通知領域に「Windows版のOpenBVEをインストールしました。」と表示されます。



アイコンなどを設定する.desktopファイルは、本来は手作業で作成し、Unityランチャーへ登録するため非常に面倒ですが、このインストールシェルスクリプトでは自動で生成するように作りました。
ObjectViewer.desktop
RouteViewer.desktop
OpenBVEWin.desktop
の3ファイルはインストーラの通りなら「~/.WineOpenBVE/drive_c/Program Files/OpenBVE」以下に作成されます。
これらのコピーをデスクトップに配置するなり、Unityランチャーに登録すれば、簡単に登録、起動できるようにしてあります。

ただし、ユーザー名が「user」であることが前提として作ったので、ユーザー名が「user」以外の方は、その部分を書き換えてください。



Linux版では1.4.3.0はリリースされていないので、それがLinux上で動作しているという事が証拠となります。

ObjectBenderの実行と、Wineでのバッチファイルの実行について

左図がObjectBenderを実行させたところです。
ObjectBenderを実行させるには、ユーザー名が「user」であるなら、端末を開いて

WINEPREFIX=/home/user/.WineOpenBVE wine /home/user/.WineOpenBVE/drive_c/Program\ Files/OpenBVE/ObjectBender.exe

とすると実行されます。
コピペをすれば、簡単に実行できます。
全ての内容を、1行で実行させます。改行はしないで下さい。
ひとつひとつのオブジェクトを曲げていく時は、このGUIで行います。

それぞれの意味:

Number of segments:曲げるためにオブジェクトを並べる個数。例えば25mのオブジェクトで、5mの物を5つ並べる、という時、「5つ」の方の「5」をここに入力する。
Segment length(m):上記の例だと、「5m」の方の「5」をここに入力。
Block length(m):上記の例だと、25mの「25」を入力。
Radius(m):カーブの半径。0だと直線。正の数だと右カーブ、負の数だと左カーブ。スクリーンショットの例では左R400m。
Rail gauge(mm):レールの幅。例えば新幹線(その他標準軌)なら1435(mm)、JR在来線なら1067(mm)と入力する。
Initial cant(mm):オブジェクト手前側で始まる、カーブのカントの高さ。これを次のFinal cantと組み合わせてつなげていくことで、 なめらかなカーブカントレールが作れる。
Final cant(mm):オブジェクトの奥側のカーブカント。これによりオブジェクト内のカントをなめらかに上下できる

建物など、個別に行う分にはGUIでいいのですが、特に線路などの場合は沢山の種類が必要になるので、バッチファイルと併用する事になると思います。
そこで、ここではバッチファイルをWineで実行させる方法を紹介します。

Wineでバッチファイルを実行する

先のObjectBenderを例に取り、Wineでバッチファイルで実行させる方法を記します。
そのためTipsの項目ではなく、ここで記します。
バッチファイルをWineで実行させる基本的な方法は、こちらを参照してください。
この項目においてはWindowsにおいてバッチファイルを実行するために必要な知識と、BVE2/4およびOpenBVEにおいて基本的な路線作成の知識があることを前提にお話しします。予めご了承ください。
また、ユーザー名は「user」とします。

さて、ObjectBenderは、Windowsのコマンドプロンプトから起動することもできます。
先のObjectBenderのスクリーンショットにおける例でのオプションは、
-n=5 -s=5 -b=25 -r=-400 -g=1435 -u=0 -v=0
で、引数-n-s-b-rは先の説明での先頭の大文字と一致します。
-gは線路幅で、-uはInitial cant、-vはFinal cantです。
-aオプションもあり、追記するかを選べます。
これらは-hでヘルプが出ます。



さっそくバッチファイルで一つ線路を作らせることにします。
フォルダ配置は左図のとおりとし、バッチファイルはmakerail.bat、出力先はmakerailフォルダ以下にすることとします。
RailShinkansen5m.csv、RailShinkansen5m-ballast.csvは、それぞれスラブ軌道とバラスト軌道で、5mの長さのオブジェクトです。
先のスクリーンショットでのGUIで完成したR-400コンクリート道床オブジェクトの例を見ていただき、これを構成するのに必要なテクスチャは左図のとおりです。バラスト道床用のテクスチャやここでは余計なblack.pngも載ってしまってます。すみません。

ObjectBenderは私のOpenBVE for Windowsのインストールに従ってインストールがなされたこととし

/home/user/.WineOpenBVE/drive_c/Program\ Files/OpenBVE/ObjectBender.exe

にあることとします。
こちらのバッチファイルの実行方法の説明では、とりあえず実行させるための情報でしたが、本格的に運用するには他の「ディレクトリ」にあるファイルを実行させ、出力先などを他の「ディレクトリ」に出来なければ使い物になりません。
そこでここでは、ObjectBenderを例に説明することにしました。

WINEPREFIXで実行環境を設定しなければ、デフォルトでは~/.wineの環境が使用され、例えばBVE5などではDirectXなどがすべて、正しく設定されていないと動作しなくなります。
WINEPREFIXで環境を変えつつ、EXEファイルの「ディレクトリ」を変更し、バッチファイルを実行させるには、例えばバッチファイルは

"C:\Program Files\OpenBVE\ObjectBender.exe" .\RailShinkansen5m.csv .\makerail\SR400L.csv -n=5 -s=5 -b=25 -r=-400 -g=1435 -u=0 -v=0

とし、「makerail.bat」として、ファイルを保存します。
そしてカレント「フォルダ」を変更し、以下のように入力します。

WINEPREFIX=/home/user/.WineOpenBVE wine cmd < ./makerail.bat



カレントフォルダを変更し、WINEPREFIX=/home/user/.WineOpenBVE wine cmd < ./makerail.batと入力したところです。

これでWINEPREFIXは.WineOpenBVEのものが適用され、カレントディレクトリにはないObjectBenderがバッチファイルで指定されたディレクトリから実行され、線路が作成されます。
作成した時の画面の推移は次のスクリーンショットを参照してください。



WINEPREFIXで環境設定を変えつつ、かつWindowsの「コマンドプロンプト」のようにWineを起動させるには、

WINEPREFIX=/home/user/.WineOpenBVE wine cmd

とします。
こうして起動すれば、後は毎回WINEPREFIX=xxxx wine xxxx.exeというようにせずとも、このように起動できます。

今回は先程作成した線路を見るために、ObjectViewerをこの「Wineコマンドプロンプト」から入力して起動させてみます。





.WineOpenBVE以下にインストールしたObjectViewer.exeを実行するにはこのようにします。

"C:\Program Files\OpenBVE\ObjectViewer.exe"

ここでの空白の扱いはダブルクォーテーションで囲み、空白自体は普通に入力するというWindowsと同じ形式で指定します。




このように、作成したオブジェクトがObjectViewerで表示されました。
事前に必要なテクスチャをmakerailフォルダにコピーした上で実行させてます。
.desktopファイルから起動せず、「Wineコマンドプロンプト」と呼ぶべきかはわからないですが、Wineからコマンド入力の形でObjectViewerを実行させています。


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秀丸エディタ
Ver.8.56(Ubuntu12.04/14.04/16.04)、Ver.8.58(Ubuntu16.04)


インストール手順

「共通事項」でWineとWinetricksの最新版をインストールしておきます。

秀丸エディタの公式サイトから、秀丸エディタをダウンロードします。
http://hide.maruo.co.jp/software/hidemaru.html

2016年3月現在での最新版、Ver8.56 32ビット版をダウンロードします。
hm856_signed.exeです。
Ubuntu16.04ではVer.8.58でも検証していますので、それでも構いません。

CTRL+ALT+Tで端末を開いたら、以下のコマンドをそれぞれ実行します。

WINEPREFIX=~/.WineHidemaru wineboot
WINEPREFIX=~/.WineHidemaru wine uninstaller



コマンドを端末へコピペして起動すると、インストーラが起動します。

「インストール...」ボタンを押して、ダウンロードしてきた秀丸のEXEファイルを選択しますが、この時「ファイルの種類」をプログラム(*.EXE)にしないと、一覧に表示されないので気をつけます。

なお、インストールはインストーラを用いますが、削除は.WineHidemaruフォルダごと削除します。
このインストーラから削除しても、14.04及び16.06では、「削除できません」というメッセージが出て削除しませんでした。







あとはWindowsでインストールするのと同じように、秀丸エディタのインストーラの指示に従ってインストールします。
私は使ったことがないので、デフォルトでインストールしました。
あと、マクロもわからないのでご了承ください。




至って普通にインストール出来ました。
この画面では隠れていますが、次の画面のように、.desktopの設定が自動でなされ、アイコンが自動で生成されます。
これをコピーしてどこかにとっておき、それを元にデスクトップやUnityランチャーへ登録すれば、簡単に起動できます。

インストーラを起動してプログラムがインストールできるタイプの場合、.desktopファイルのプロパティを見てもらえればわかりますが、WINEPREFIXも設定されます。
インストーラでインストールできないものもあるので、ケースバイケースになります。
秀丸はすんなりインストールできたので、wine uninstallerからインストールしました。

あやまって消してしまった時など、もう一度.desktopを作成したい時はこちらを参照して下さい。




左図は実行させ、mozcで日本語入力したところです。昔のWineでは、長文を入力することが出来なかった、とどこかで読んだ記憶があるのですが、今、この程度の文章を長文というのかはわかりませんが、この程度は一気に入力して変換し、エディタへ流すことが出来ました。

なお、マクロは使い方がわからないので確認していません。




前のスクリーンショットで入力した長文を確定したところです。
長文の入力も問題ないようです。





Ubuntu12.04+Wine1.7では、秀丸エディタのウインドウ内での入力中の文字の表示がうまくいきませんでした。
もしそうなってしまった場合に表示させるには、Ubuntuのメニューから「inp」と打つと、検索キーワードに「キーボード・インプットメソッド」と出るので、それを選択します。
「全般」タブの「アプリケーションウインドウにプリエディットテキストを組み込む」のチェックが入っていると、入力中の文字が秀丸では候補が見えなくなるので、これを外せばこのスクリーンショットのように、入力中の文字が変換候補と共に下部に表示されます。


Ubuntu16.04における秀丸の日本語入力について
(Ubuntu16.04でfcitx-mozcからibus-mozcに変更するには)

Ubuntu14.04以降では、12.04までのibus+mozcという日本語入力の組み合わせに代わり、fcitx+mozcという組み合わせに変わったそうです。
14.04では大丈夫でしたが、16.04において、インストールしただけでは秀丸で日本語入力が出来ません。
それに対応するため、ibus+mozcに変更します。
CTRL+ALT+Tで端末を開き、以下のコマンドを1行づつ実行します。

sudo apt install ibus-mozc
im-config -n ibus

実行し終えたら、再起動して下さい。

私は英語キーボードを使っているため、それを使用するために「EN」となっているはずなのですが、このあたりのボタンを押すと、リストが表示されるので、「テキスト入力設定」を選択します。

もし表示されていなかったら、Dashメニューから検索するか、Unityランチャーにある「システム設定」から「テキスト入力」とします。

このウインドウで、日本語入力の切り替えキーの設定ができます。
今回はリスト左下の「+」を押します。

それと、先ほどメニューバーに表示されていなかった場合は、左下の「メニューバーに現在の入力ソースを表示」にチェックすると、表示されます。

日本語(Mozc)(ibus)を選択し、「追加」とします。

追加されたら、このウインドウを閉じます。

日本語入力モードを切り替えます。デフォルトは「Super」+「SPACE」です。
秀丸のウインドウがアクティブであり、かつ「あ」というアイコンに切り替わったら成功です。
初回は「直接入力」となっていて、そのままだとまだ出来てないように感じてしまいます。
ここで先ほどと同じように「あ」のアイコンを押し、「入力モード」「ひらがな」と選択します。

これで、日本語が入力できるようになりました。
長文の変換途中でSPACEを押すと、変換途中の文字が消えます。
なので、変換は文節を短くこまめに変換するか、TABキーや下矢印キーで変換すると表示されたままになります。
キーコンフィグで変更するといいと思います。

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Train Simulator 2016
+Steam+PlayOnLinux:Ubuntu12.04(14.04はVirtualbox4.3.12上で、サウンドも含め動作は確認。5秒で1フレームほど)
(16.04はVirtualbox5.0.18上で、サウンドも含め動作は確認。4秒で1フレームほど)
16.04はネイティブインストールの上正常動作を確認しました。

インストール手順

「共通事項」でWineとWinetricksの最新版をインストールしておきます。
12.04と14.04ではPlayOnLinuxを用い、そこでのWineはPlayOnLinux独自にインストールする形でWineのバージョンを選べます。
16.04ではPlayOnLinuxではインストール出来なかったので、私が標準でお話ししている手順で後述します。

16.04と14.04はVirtualboxでインストールから動作まで、サウンドも含めてそれぞれ動作自体は確認出来ましたが、Virtualboxであるため実用には耐えられません。
ただ、動作確認は出来ましたので、私はネイティブ動作出来る環境がないのですが、全く問題ないと思われます。
(16.04についてはネイティブインストール環境で正常動作を確認しました)
GUIはバージョンが変わっているため画面が異なることがありますが、やる事自体は一緒なので、それほど難しくはないと思われます。

Steamのその他のWindows専用ソフトについてなのですが、私の推察ではあくまでSteamはただのアプリケーションランチャーと考えると、違和感がなくなります。
つまり、Steamがランチャーとなり、個別のソフトはSteamが用意したライブラリを用いますが、必要に応じて勝手気ままに独自のライブラリを用いることをSteamが許してしまっているために、動かなかったりするソフトが出ていると予想しています。
そのため、TrainSimulatorが動作したからと言って、他のWindows専用Steamソフトは動作しないと思われます。

PlayOnLinuxのインストール
12.04/14.04。16.04はインストールしない

PlayOnLinuxの公式は
https://www.playonlinux.com/en/
なのですが、ここで2016年4月現在に公開されている4.2.10は、Ubuntu12.04ではインストールするファイルの一覧が全く表示されません。
そのため12.04のセキュリティ更新サポートが終わるあと1年の間、このバージョンでは使い物になりません。

また、16.04でソフトウエアセンターやapt-getからインストールできるバージョンも左図と同様となり、動作しませんでした。

もし、すでに公式に従ってインストールしてしまい、このようにさせられてしまった場合でも、後述の方法でダウングレードした上でapt-get upgradeで再アップグレードさせられることを阻止できます。

なお、Ubuntu14.04でソフトウエアセンターやapt-getからインストールできるバージョンにおいては問題ありません。
そのため14.04についてはここでの操作は行わず、apt-getやソフトウエアセンターからPlayOnLinuxをインストールして下さい。

こちらのサイト、http://packages.ubuntu.com/precise/all/playonlinux/download から、playonlinux_4.0.14-1_all.debをダウンロードします。
sha1sumで、正しくダウンロードできているかを確認して下さい。
sha1sumについては、OpenBVE(Windows用1.4.3と関連ツール群(RouteViewer、ObjectViewer、ObjectBender))
を読んで下さい。

CTRL+ALT+Tで端末を開き、ダウンロードした「playonlinux_4.0.14-1_all.deb」のあるフォルダに変更し、「sudo dpkg -i ./playonlinux_4.0.14-1_all.deb」として、インストールします。
sudoのコマンドではパスワードを入力します。

状況によっては、これをインストールしようとすると「mesa-utils」「python-wxgtk2.8」パッケージが必要と言われるかもしれません。
その場合は「sudo apt-get install mesa-utils python-wxgtk2.8」 として、インストールしてください。
また、mesa-utilsパッケージをインストールしようとした時から、「apt-get -y install」をするよう言われるかもしれません。
その場合、その指示に従ってください。

続いて、このままでは「apt-get upgrade」のセキュリティ更新で勝手に4.2.10にされてしまい、リストが読めなくさせられてしまうので、それを回避するために端末から
「echo playonlinux hold | sudo dpkg --set-selections」
とします。
これで、apt-get upgradeをかけても「保留」となり、更新させられなくなります。
もしPlayOnLinuxが対応してくれたら、保留を解くことができるので、その時は
「echo playonlinux install | sudo dpkg --set-selections」
とします。 holdかinstallを確認するには
「dpkg --get-selections | grep playonlinux」
とします。

Steam(Windows版)のインストール
12.04/14.04。16.04はSteamのインストール部分と、Wine設定ウインドウ(winecfg)の「dwrite」の無効化部分のみ参照



Dash ホームから検索をかけて、PlayOnLinuxを起動します。
初回起動時はリストに何もありません。
ここで「インストール」ボタンを押します。



「ゲーム」カテゴリから「Steam」を探し出し、選択して「インストール」ボタンを押します。



この画面では「次へ」を押します。



ここで、PlayOnLinuxがSteamのために作成する、それに対応したWineのダウンロードをします。
PlayOnLinuxでは、このようにソフトごとにWineのバージョンが変更でき、普通にPPAからインストールしたものよりも新しいものが使えます。

12.04でWineをPPAからインストールすると1.7.18までしか入りませんが、このように1.7.53を入れることができます。

画面を見ると、「steam_crossoverhack」とあるので、このWine1.7.53でもカスタムしたものでなければSteamは動作しないと推察されます。

この他geckoなども、初回はインストールすることになります。



ここで、PlayOnLinuxがSteamのために作成するWineの仮想Windowsドライブの名前を書き入れます。
ここでは「steam」とし、「次へ」を押します。



これからMSCorefontが入ってないので、これからインストールします。というメッセージです。
MSが設定する使用許諾契約に同意しなければならないので、そのためのものと思われます。
実際に、次のウインドウで同意しなければなりません。
ここでは「次へ」を押します。



MSのフォントをインストールするにあたり、MSが設定する使用許諾契約に同意しなければなりません。
同意できたら、「I agree」にチェックをして「次へ」を押します。



自動的にSteamのセットアップが始まります。
WindowsのSteamセットアップなので、やり方は一緒です。
「次へ」で開始します。



ここもWindowsのSteamセットアップなので、やり方は一緒です。
同意できたらチェックして、「次へ」とします。



ここもWindowsのSteamセットアップなので、やり方は一緒です。
デフォルトで日本語になっていると思いますが、チェックして「次へ」とします。



ここもWindowsのSteamセットアップなので、やり方は一緒です。
ドライブの空き容量が十分なら、何もいじらず「インストール」とします。



ここもWindowsのSteamセットアップなので、やり方は一緒です。
ここでは「Steamを実行」のチェックを外し、「完了」とします。



リストにSteamが追加されました。
ここでSteamを選択し、「実行」を押します。

インストールが始まりますが、文字が「とーふ」になって、読めません。
本来は日本語で表示されます。
WindowsですでにSteamを経験した方が多いと思いますが、初回はアップデートがかかります。
あとで表示できるようにしますので、ここではそのままアップデートを続けます。



アップデートの途中で、このようなエラーが出ることがあるかもしれませんが、アップデートの処理が落ち着くまでは、このウインドウは閉じないようにして下さい。「次へ」で閉じることができます。

今後、もしインストールの途中で同じウインドウが出た場合、処理が落ち着くまで待ってから「次へ」で閉じて下さい。



アップデートが終了し、このウインドウが表示されますが、やはりこのように文字がおとーふになります。
これからその対策をします。



PlayOnLinuxのリストからSteamを選択し、右クリックをしてメニューを出し、「Configure Wine」とします。



「ライブラリ」タブを選択し、「既存のオーバーライド」にある「*dwrite(無効)」を選択し、削除します。

16.04では「*dwrite(無効)」はないですが、ここから後を参照し、「dwrite」を登録して、無効にして下さい。



改めて、ドロップダウンの入力欄にドロップリストを左図のように表示させてから「dwrite」と入力し、下のリストに検索されて表示されたら、それを選択することで追加します。



追加された「dwrite」を選択し、「編集」とします。



「オーバーライドの編集」で、「無効化」を選択して、「OK」とします。

ここまで行ったら、「適用」「OK」とし、操作を確定させます。

あとでもう一度、全く同じように「*dwrite(無効化)」があるかどうかを確認し、あれば削除、また、もしリストに無いようなら「dwrite」を追加した後に無効化させるので、覚えておいて下さい。



PlayOnLinuxのリストから「Steam」を選択し、「設定」を押します。
続いて、左側のリストから「Steam」の「Steam」を選択し、Install Packagesの中から「steam」を選択して、「インストール」ボタンを押します。

ここで、先ほどインストールした内容をもう一度する事になります。

端末からwinetricksを実行し、dllなどを追加するリストと同じように見える内容が表示されていることから、私が推察するに、ここでの追加はwinetricksを実行した内容と思われます。
そのため、通常のインストールが実行されるのですが、先にリストからインストールしておかないと、ここからのインストールでは左側のリストが作成されません。すなわちvirtualdriveが作られないため、簡単にすべく、こちらのwinetricksとドライブが作成される前回のインストールを2度行なってもらったわけです。




先ほど行ったインストールを、もう一度実行し、ここまで進めます。
この「おとーふウインドウ」が出たら、閉じてインストールを終了します。

もしかしたら2回目は自動で出ないかもしれません。
PlayOnLinux側で、インストール終了しました。というウインドウが出るかもしれません。



先ほど行った、PlayOnLinuxのリストからSteamを右クリックし、「Configure Wine」を選択する操作を再び行い、このウインドウを出します。

そして、左図のようにもし「*dwrite(無効)」があったら、それを削除します。

左図のように先ほど追加した「dwrite(無効)」が残っていたらそのままにし、もしなくなっていたなら改めて先の手順で追加して、「無効」に設定します。


今までのインストール方法でインストールし、かつ、自分のユーザー名が「user」であった場合、
/home/user/.PlayOnLinux/wineprefix/Steam
の位置に、Steamがインストールされています。
以後それを前提にお話しします。

先の通りのインストール手順でMSCorefontの使用許諾契約に同意してインストールしたはずなのに、
/home/user/.PlayOnLinux/wineprefix/Steam/drive_c/windows/Fonts
にインストールされるはずが、左図のように何もない場合があります。
もし左図のように何もないと、Steamのウインドウの文字が「おとーふ」になり、読めません。

この位置にインストールされている場合、左図のように端末を表示して、「WINEPREFIX=~/.PlayOnLinux/wineprefix/Steam winetricks -q fakejapanese」とします。
左図では「ダウンロード」とありますが、フォルダはどこでも大丈夫です。
端末からwinetricksを実行しなければならないのはなぜかと言いますと、PlayOnLinuxのリストからSteamを選択し、「設定」の「Install Packages」でのリストの一覧にないためです。
なお、後述のDirectX9は、説明のために分けましたが、「WINEPREFIX=~/.PlayOnLinux/wineprefix/Steam winetricks -q fakejapanese d3dx9 d3dx9_36」としても構いません。

インストールされると、このフォルダに、左図のようにフォントがインストールされます。

単にここにフォントを持ってくればいいというわけではなく、MSではないフォントを持ってくるので、レジストリの変更が必要になります。
そのためwinetricksを実行させてインストールする必要があります。

ここでDirectX9をインストールします。
左図のように端末を表示して、「WINEPREFIX=~/.PlayOnLinux/wineprefix/Steam winetricks -q d3dx9 d3dx9_36」とします。
左図では「ダウンロード」とありますが、フォルダはどこでも大丈夫です。

これで、PlayOnLinuxのメニューからSteamを起動させると、日本語で表示されるようになります。
以後のSteamの認証は、Windowsと同じです。

あとはWindowsと同じように、認証を進めていきます。

これでようやく、Steamが日本語で使えるようになりました。

Train Simulator 201xシリーズのインストール

PlayOnLinuxのメニューからSteamを選択し、「設定」ボタンを押したあと、「Steam」の「Steam」を選択し、「Display」の設定を出します。
左図のように設定しました。
GLSL Support:enabled
Direct Draw Renderer:opengl
Video memory size:2048(自分のグラフィックボードによる)
Offscreen rendering mode:default
Render terget mode lock:default
Multisampling:enabled
Strict Draw Ordering:enabled

Video memory sizeは、自分のグラフィックボードに合わせて設定します。

Windowsの時と同じように認証を済ませ、PlayOnLinuxからSteamを起動すれば、インストールしてない状態のTrainSimulatorも表示されるようになってます。
いつものWindowsと同じように、バックアップから復元する形で持ってくるか、ダウンロードして再インストールするかして、wine環境にインストールできます。好きな方法でインストールして下さい。

バックアップからの復旧はご存知かと思いますが、「Steam」「ゲームのバックアップと復元」です。
復元元を指定し、復元させます。
ただし、復元でインストールすると、直接起動できるアイコンが作られないため、別途説明します。

バックアップもしくはインストールで復旧を終えたら、「プレイ」で起動させます。
左図の状態で固まることがあったら、ALT+右クリックで「最前面へ」のチェックを外し、このウインドウを移動させるか、閉じた上で、Steamから「プレイ」を押して無理矢理続行させます。

もしも止まったらこれを何度も繰り返し、なんとか動画再生までうまくいったら、初回再生の動画は最後まで見て下さい。
途中でクリックなどをしてしまうと止まってしまうので、その場合はALT+右クリックで閉じるか、先ほどのようにウインドウを移動させ、「プレイ」で再開させます。

なお、14.04及び16.04ではこのようなことはなく、動画を普通に最後まで見れました。

どうにか初回のメニューに辿りつけたら、マウスは使わずキーボードの矢印キーで操作して、Academyは絶対にやらず、MainMenuを選択し、「Enter」とします。
左図の画面に辿りつけたら「Settings」に移動させ、「Enter」とします。
設定が終わるまでは矢印キーと「Enter」で操作して下さい。
この項目では「Graphics」の「Full Screen」をかならず「Windowed」にして下さい。

GamePlayの項目では、「Show Intro video」のチェックを「外して下さい」。

これであとは「save」をしてTrain Simulatorを再起動すれば、マウス操作もできます。

ようやくこれで、全てのインストールが完了しました。

Ubuntu12.04では「Save」のあと、再起動しますか?という問いに対して「Yes」「No」を選択する際、どうしてもマウスでクリックせねばならず、なおかつクリックすると止まります。
この時は画面をALT+右クリックして閉じ、「プレイ」で再起動させると大丈夫です。

14.04及び16.04では、「Yes」「No」をクリックしても正常に終了されます。
再起動されなかった場合は、「プレイ」で起動できます。

復元インストールでデスクトップにTrain Simulatorのアイコンを出す

復元によるインストールはダウンロードインストールより非常に高速ですが、インストール時に「アイコンを作る」としても、Windows用のアイコン「Train Simulator.url」を作るため、Linuxでは実行できません。
その代わりに用意する方法を記します。

16.04で復元インストールをした場合は、.desktopファイルを作成し、アイコンをセットする方法になります。
私の操作で16.04においてインストールした場合、EXEファイルの場所は、
「~/.WineSteam/drive_c/Program Files/Steam/steamapps/common/RailWorks/Railworks.exe」
にあります。
アイコンはicoファイルで、同じ階層に「RailWorks.ico」があります。
アイコンはこちらの方法で変換した後、セットしてください。

12.04と14.04は以下の手順を進めてください。

PlayOnLinuxのリストで「Steam」を選び、「設定」とします。

左ののリストで「Steam」を選び、「Make a new shortcut from this virtual drive」とします。

「参照」を選び、「次へ」とします。

私の操作でインストールした場合、
「/home/user/.PlayOnLinux/wineprefix/Steam/drive_c/Program Files/Steam/steamapps/common/RailWorks/Railworks.exe」
にあるので、「参照」を選んで指定するか、このテキストをコピペして「次へ」とします。

14.04では、自動的に検索をしてリストを作ります。「Railworks.exe」を選択します。

アイコンにつける名前を書きこんで、「次へ」とします。

これで、デスクトップにアイコンが作られます。

Ubuntu16.04へのTrain Simulator201xのインストール

Ubuntu16.04では、PlayOnLinuxではインストールリストが先の通りの画面で延々と何もしない状態となり、また、それを回避することがUbuntuのサイト(http://packages.ubuntu.com/trusty/all/playonlinux/download)の公式の14.04のパッケージをインストールすることで出来ますが、このリストで表示されるSteamをインストールしても動作しませんでした。
そこで16.04については他のソフトで私が紹介している方法と同様の手順をお話しします。

インストール手順

「共通事項」でWineとWinetricksの最新版をインストールしておきます。

CTRL+ALT+Tで端末を開き、以下のコマンドを1行づつ実行させます。

WINEPREFIX=~/.WineSteam WINEARCH=win32 wineboot
WINEPREFIX=~/.WineSteam winetricks -q d3dx9 d3dx9_36 directx9 xact xact_jun2010 vcrun2010 dotnet40 physx pngfilt msls31 ie8 wininet wsh56vb xmllite flash fakejapanese steam

「WINEPREFIX=~/.WineSteam winetricks -q d3dx9 d3dx9_36 directx9 xact xact_jun2010 vcrun2010 dotnet40 physx pngfilt msls31 ie8 wininet wsh56vb xmllite flash fakejapanese steam」まで、全部で1行なので気をつけて下さい。

諸々のインストールが終了すると、左図のように自動的にSteamのセットアップが始まります。
WindowsのSteamセットアップなので、やり方は一緒です。

セットアップが終了すると、左図のようにトーフ画面が出ます。
これを閉じた後、端末が無反応になった場合は、CTRL+Cで中断して下さい。

SteamのインストールについてはWindowsと同様ですが、こちらを参考にして下さい。
インストールが済んだらここに戻ってきて、続きを行います。

CTRL+ALT+Tで端末を開き、下記のコマンドをコピペします。

WINEPREFIX=~/.WineSteam winecfg

すると左図のようにウインドウが出ますので、「ライブラリ」タブにし、リストに「dwrite」を追加し、無効化します。

手順はこちらのリンクを参照して下さい。

ここまでの手順を終えたら、デスクトップにSteamのアイコンが追加されているはずなので、それを起動します。

これで日本語で表示されます。後はWindowsと同様に、所定の手続きを済ませます。

Windowsと同じように、認証を進めていきます。

これでようやく、Steamが日本語で使えるようになりました。

Steamを起動させると、Windowsの時と同様に、左図の画面が出ます。
ライブラリから購入してあるTrain Simulatorを選択すれば、左図のように表示されます。

2017.9.24追記:
Train Simulator2017へアップデートする際、私はNVIDIAのグラフィックボードにしているのですが、次のようにエラーが出てプレイできなくなりました。

Saved dump file to 'C:\TempDump\v59.2a.dmp'


もし同様のトラブルに見舞われた場合は、次のように対処すると直るかもしれませんが、検証用のVirtualboxではNVIDIAに関係がないためかエラーが出ず、私のネイティブ環境では既に導入してしまっており、なかなか検証が出来ない状態ですみません。
最初からTrain Simulator2017をインストールする際は、特にNVIDIAの方は次の操作をしてインストールして下さい。

NVIDIA以外のグラフィックボードなど、もしも通常通り起動できたなら、後は、12.04や14.04と同様、こちらを参照してインストールしてください。 16.04では初回の動画は最後まで見るところは変わりませんが、最初からマウス操作ができます。
しかし念のため、リンク先と同様の操作でインストールしてください。

もしNVIDIAのグラフィックボードでTrain SImulatur2017を最初にインストールするときや、既に2016が入っていてアップデートした際に
Saved dump file to 'C:\TempDump\v59.2a.dmp'
とエラーが出て起動でできなくなった場合は、端末を開いて

WINEPREFIX=~/.WineSteam winecfg

とします。
「ライブラリ」タブにし、オーバーライドへ「nvcuda」を「ネイティブ版」にして追加します。
「適用」を押して、「OK」とします。

これで、私の環境では実行できるようになりました。

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Train Simulator 201xシリーズをプレイする上での注意点



よくこのエラーが出ますが、動作している状態であるなら、構わず閉じてます。

「ERROR:Could not find shader PostProcessFXAA.fx FILE:DxCommon\cHcPostProcessingMaterialIDx.cpp LINE:667」
このエラーが出た時は、おそらくDirectXを入れ忘れたのか、それ関連のエラーと思われます。
私の操作でインストールした場合、端末からカレントフォルダはどこからでもいいので
「WINEPREFIX=~/.PlayOnLinux/wineprefix/Steam winetricks -q d3dx9 d3dx9_36」
としてみて下さい。
NVIDIAのアンチエイリアシング技術のFXAAのことと思われるので、NVIDIAのグラフィック設定、Train Simulatorのグラフィック設定も関係するかもしれませんが、検証の時にDirectXを入れ忘れていた時に出たエラーなので、これで治ると思います。

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Construction Simulator 2015
+Steam+PlayOnLinux:12.04(14.04はVirtualbox5.0.18上で、サウンドも含め動作は確認。5秒で1フレームほど)
16.04(+Steam)はネイティブインストールの上正常動作を確認しました。

インストール手順

「共通事項」でWineとWinetricksの最新版をインストールしておきます。
12.04と14.04ではTrain Simulator2015のインストール手順と同様に、まずはPlayOnLinuxとSteamをインストールします。

16.04ではPlayOnLinuxではインストール出来なかったので、私が標準でお話ししているこちらの手順でSteamをインストールしてください。
Steamのインストールを済ませたら、再びここに戻ってください。


12.04、14.04、16.04ともに、インストールを終えて日本語が表示できるようになったら、ここから続きを始めてください。

12.04と14.04では、Steamを日本語で表示できるようにインストールしたら、以下のコマンドをCTRL+ALT+Tで端末を開き、実行します。
Construction Simulatorでは、Train Simulator2016に必要なDLLなどの各種ファイルに加え、「3gbswitch.exe」が必要になります。
これを実行させるために、.NET2.0が必要になるためです。

WINEPREFIX=~/.PlayOnLinux/wineprefix/Steam winetricks -q dotnet20

16.04の場合は

WINEPREFIX=~/.WineSteam winetricks -q dotnet20

としてください。

続いて12.04と14.04の場合は、PlayOnLinuxのウインドウで、「Steam」を選択し、右クリックから「Configure Wine」を選択します。

16.04の場合はCTRL+ALT+Tで端末を開き、

WINEPREFIX=~/.WineSteam winecfg

とします。

これで12.04、14.04、16.04ともに、左図のウインドウが出ます。

ここで「ライブラリ」タブを選択し、リストドロップを表示させてから「dnsapi」と入力して検索して、「追加」とします。

要領はSteamをインストールしている時に出たウインドウと同じものなので、リストを表示してから検索しないと追加できません。

dnsapiを追加したら、「ネイティブ版、内蔵版」となっていることを確認し、そうなっていなかったら「編集」で変更した後、「適用」「OK」とします。

日本語表示対応

msgothic.ttcフォントを、ライセンスや著作権をクリアしつつ別なフォントで使用するで、msgothic.ttcという名前のNasuフォントを作成し、これを、

Ubuntu12.04と14.04:~/.PlayOnLinux/wineprefix/Steam/drive_c/windows/Fonts/

Ubuntu16.04:~/.WineSteam/drive_c/windows/Fonts/

へコピーします。


あとはSteamから復元するか、インストールすることでプレイできるようになります。

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郵便局のはがきデザインキット(+Adobe AIR Windows用Ver.21)
(Ubuntu12.04/14.04/16.04)

インストール手順

「共通事項」でWineとWinetricksの最新版をインストールしておきます。
以下は16.04で行ったものですが、12.04、14.04もウインドウの構成は変わるものの操作自体は同様に行え、インストールできます。

日本郵便の公式アプリ、「はがきデザインキット」をダウンロードします。
http://yubin-nenga.jp/design_kit/install/ からダウンロードします。
<PC版ダウンロードについて>の「別の方法でインストールする」を選択します。
「手順2.「はがきデザインキット」をインストールします」のところのリンクにある「「はがきデザインキット」をダウンロード」のボタンを押し、ダウンロードします。ファイル名は2016年5月現在「design_kit.zip」です。

「手順1.「Adobe AIR ランタイム」をインストールします」は、CTRL+ALT+Tで端末を開き、

WINEPREFIX=~/.WineAdobeAir WINEARCH=win32 wineboot
WINEPREFIX=~/.WineAdobeAir winetricks -q adobeair

と、1行づつ実行させます。

Adobe AIRのインストールはこれで終わりです。AIRだけインストールしたい場合はこれで終わりになります。
このWinetricksでインストールされるAdobeAIRはVer.20系統です。

12.04と14.04については、左図のようにはがきデザインキットの初回起動時にVer.21系統へ自動的にアップデートする画面が出て、この記事を作成した時点の最新である21.0.0.215へ更新することが出来ました。
その様子は後述しています。
16.04については自動では出来なかったので、手動でアップデートします。これは後述します。

12.04と14.04で、今後もし自動でアップデートできなくなった時も、以降の手順で同様にアップデートすることになると思います。
ここではとりあえずインストールを進めます。

「手順2.「はがきデザインキット」をインストールします」は、ダウンロードしてきた「design_kit.zip」をダブルクリックして、左上にある「展開」ボタンを押して、展開ウインドウの右下にある「展開」ボタンで展開します。

「design_kit.air」を右クリックすると、「Adobe AIR Application Installerで開く」というメニューが追加されているので、それを選択します。

もしメニューに追加されなかったら、作業が早すぎたためと思われるので、ダウンロードしたフォルダをNautilusで表示させて「F5」キーを押し、再表示させてからもう一度右クリックすると表示されたことがありました。
試してみてください。

「インストール」を押します。

何もしないでそのまま「続行」を押します。

使用許諾契約の画面では文字化けして見えませんが、同意しないと使用することが出来ないので、同意してください。

もうこれで、AIRアプリの「はがきデザインキット」が普通に起動しています。
やり方はアプリのやり方に従ってください。

はがきデザインキットのインストールは以上になります。

このAIRアプリでは、Ubuntu16.04において日本語入力が出来ませんでした。
それに対応するには、Ubuntu16.04における秀丸の日本語入力についてに従って、fcitxからibus+mozcに変更すると、入力できるようになります。

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Adobe AIRのバージョン確認と、16.04へのVer.21系統のインストール

郵便局のはがきデザインキット(+Adobe AIR)においてインストールすると、AIRのバージョンを確認するDLLがインストールされるフォルダは
「~/.WineAdobeAir/drive_c/Program Files/Common Files/Adobe AIR/Versions/1.0」になります。

以下の有用なサイトの記述によると、WindowsでAIRのDLLを右クリックしてプロパティを出すのに相当するコマンドがあるそうです。
参考:http://askubuntu.com/questions/23454/how-to-view-a-pe-exe-dll-file-version-information

CTRL+ALT+Tで端末を開き、以下のコマンドを実行すると、私がお教えしたインストール方法に従ってインストールした場合のフォルダにあるAdobe AIR.dllファイルのバージョンを確認できます。
cdコマンドで適宜みなさんのインストールしたAdobe AIR.dllファイルの場所へ移動すれば、あとは2つめのコマンドだけで表示されます。

cd ~/.WineAdobeAir/drive_c/Program\ Files/Common\ Files/Adobe\ AIR/Versions/1.0/
wrestool --extract --raw --type=version ./Adobe\ AIR.dll | strings -el | grep Version -A 1

左図は16.04でチェックをしたところです。
WinetricksでインストールされるバージョンはVer.20系統です。

12.04と14.04では左図のように、はがきデザインキットをインストールしたあと、初回起動時に自動的にアップデートするよう尋ねられます。
アップデートをするよう言われたら、このウインドウを表示したままはがきデザインキットを終了させます。
はがきデザインキットを終了させると、「今すぐアップデート」のボタンが押せるようになるので、押してアップデートを実行させます。

12.04と14.04では左図のように、2016年5月現在の最新バージョン、21.0.0.215へアップデートできます。
ここでは「アップデート」として、アップデートさせます。

これで最新版になりました。
16.04では何故かこのように尋ねられませんでした。
そこで手動でアップデートさせる方法を記します。

最新版のAIRを手動でダウンロードするには、まず普通にAdobeのサイトへ行って、普通にWindows版をダウンロードします。
https://get.adobe.com/jp/air/otherversions/ から手順1で「Windows」、手順2で例えば2016年5月現在では「Adobe AIR 21.0 for Win32」を選択し、使用許諾契約に同意して「今すぐダウンロード」でダウンロードします。

あとは、Nautilusでダウンロードしたフォルダへ移動し、右クリックして「端末で開く」とした後、以下のコマンドを入力するかコピペします。

WINEPREFIX=~/.WineAdobeAir wine uninstaller

そして「インストール」ボタンを押して、ダウンロードしてきた「AdobeAIRInstaller.exe」をインストールします。
あとはインストーラーに従ってインストールすれば、最新版になります。
自動で最新版にならなかった時は、このようにすれば最新版に更新できます。

これで最新版のインストールが出来ます。
「アップデート」でインストールします。

16.04で最新版をインストールしたあと、先ほどの端末上でバージョンを確認するコマンドを実行したところです。
最新版になっていることがわかります。

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一太郎2016体験版&楽々はがきセレクト
(Ubuntu12.04/14.04/16.04)

一太郎2016体験版

楽々はがきセレクト

インストール手順

「共通事項」でWineとWinetricksの最新版をインストールしておきます。

検証した内容:
16.04においてはネイティブインストールで、EPSON EP-977A3において一太郎からの両面印刷並びに楽々はがきセレクトで住所録の登録と印刷、デザイン面の印刷まで行いました。
12.04と14.04はVirtualbox5.0.20で、インストールと起動まで確認してます。

CTRL+ALT+Tで端末を開き、以下の2行を1行づつ、コピペするなどして実行させます。

WINEPREFIX=~/.WineIchitaro2016 WINEARCH=win32 wineboot
WINEPREFIX=~/.WineIchitaro2016 winetricks -q vcrun6 vcrun6sp6 vcrun2003 vcrun2008 vcrun2010 vcrun2005 vcrun2005sp1 ie8 ie8_kb2936068 comctl32

と、1行づつ実行させます。

2行めは「comctl32」まぜ全部で2行めなので気をつけてください。続いて端末から

WINEPREFIX=~/.WineIchitaro2016 winecfg

とします。

「アプリケーション」タブでは、Windowsバージョンを「Windows Vista」にします。

続いて「ライブラリ」タブにして、「ライブラリの新規オーバーライド」へ、「msvcrt」と、「msvcrtd」の2つを追加します。

「ドロップリストを出してから」、テキストエリアに入力し、検索して出してから、それぞれ「追加」とします。

「msvcrt」、「msvcrtd」ともに「(ネイティブ版、内蔵版)」となっていることを確認して、「適用」「OK」とします。


https://www.justsystems.com/jp/download/trial/ichitaro/?w=dl_t から、一太郎2016体験版をダウンロードしてきます。

そして端末を起動させ、ダウンロードしてきたフォルダへ移動してから、

WINEPREFIX=~/.WineIchitaro2016 wine uninstaller

とします。

ウインドウが開いたら、「インストール」とします。

「ファイルの種類」を「プログラム(*exe)」とすると、「taro2016try2.exe」が表示されるので、選択して「開く」とします。

ウインドウが開いたら、「インストール」とします。

ここではそのまま「インストール」とします。

「一太郎2016 体験版のインストール」とします。

使用許諾契約に同意します。

おそらくここで確実にここでコケて、同意ボタンを押したあと、インストールが止まってしまいます。
コケた場合は次の動作をしてください。

再び「インストール」ボタンを押します。
ダウンロードしたフォルダ以下に「ichitaro2016try」というフォルダが展開されています。
そこの「ichitaro2016try/ICHITARO/SETUP/」以下の、「taro26.msi」を選択し、「開く」とします。

「次へ」とします。

「確認」とします。

適当な使用者名、ここでは例えば「user」としましたが、入力して「次へ」とします。

「次へ」とします。

「次へ」とします。

「次へ」・・・でなくて「インストール」とします。

「次へ」・・・でなくて、インストールが始まります。
プログレスバーが動作したり、途中ウインドウが暗くなったりしますが、構わず放置します。

「次へ」・・・ではなく・・・て、「次へ」とします。
これでそのまま何も言わずに終わります。
アイコンがデスクトップに作成されます。

GUIで一つ一つの動作を説明するには、たった一つ「次へ」です。と説明するだけでも毎回スクリーンショットを撮らなければならないのは非常に大変です。

インストールはこれで終わりですが、16.04では日本語入力がfictx+mozcでは出来ませんでした。
このリンク先の方法で、fcitx+mozcからibus+mozcに変更してください。

Ubuntu 16.04で、fcitx+mozcからibus+mozcに変更するするには

注意点:

デフォルトの状態では矢印キーを押し続けないでください。暴走して強制終了するしかなくなります。
これではお話しにならないので、設定を変更します。

「ツール」「オプション」「オプション」を選択します。

「カーソル」「文字カーソル」の「キーの反応速度」を「加速」から「標準」にします。
オプションを確定させるには「Enter」キーを押します。
確定しているかどうか、もう一度メニューを呼び出して確認します。

楽々はがきセレクト

一太郎がインストールされるのと同時にインストールされます。
アイコンが作成されますが、アイコンをダブルクリックしても起動しません。
起動させるには、「ツール」「拡張機能」「はがき作成(楽々はがき セレクト)」を選択します。

次の起動画面が出るまで、ずっと「SHIFT」キーを押し続けてください。

そうでないと起動できません。

その後の動作はマニュアルなどを参照してください。
PDFは予め見ることができるようになっているので、PDFファイルを直接Nautilusから見るなどしてください。

このサポートサイト、
http://support.justsystems.com/faq/1032/app/servlet/qadoc?QID=048693-1
によると、このメニューから「楽々はがきニュース」のON/OFFを変更するとありますが、変更しようとすると動作が停止します。

そのため毎起動毎にSHIFTキーを押し続けるようにします。

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XtoCSV
(Ubuntu12.04/14.04/16.04)
※この記事のとおり、Linuxでも実行できるようになりましたので、統一するため公開場所をこちらに変更しました。
作者様が再公開された場合にここでの配布を終了させるため、Windowsの方もこちらからダウンロードしてください。

インストール手順

本ソフトについてはインストール手順を説明する前に、どんなソフトなのかを説明させていただきます。
このXtoCSVは、 http://topyodety.yu.to/にて公開しておられるソフトで、MicrosoftのDirectXのオブジェクトを、BVE2/4、並びにOpenBVEのオブジェクト形式であるCSVファイル(表計算ソフトのCSVとは違いますのでご注意ください)に変換するソフトです。
BVE2/4、それとOpenBVEではこの独自のCSVファイル形式で3Dオブジェクトを読み込み、表示しています。
Metasequoiaで作成したオブジェクトはBVE5に対応したDirectXに出力することができますが、BVE2/4、OpenBVEではこのオリジナル形式のCSVに変換しないと表示できません。
それを変換することができるという大変有用なソフトです。
本ソフトで変換することができるDirectXオブジェクトは、ヘッダーに

xof 0302txt 0064

とあるDirectXオブジェクトファイルのもののみになります。
MetasequoiaLE3.0から出力されるDirectXオブジェクトは、ヘッダーが"xof 0302txt 0064"なので、変換することができます。
Metasequoia4以降の無償版ではDirectXでの出力ができないため、一旦「メタセコイア オブジェクト Ver2.2互換(*.mqo)」形式で出力し、改めてMetasequoiaLE3.0で読み直し、DirectXで出力することで変換できます。
なお、Metasequoia4.0以降の有償版は、私が持っていないためDirectXのヘッダーを確認できておりません。
Metasequoia4、LE3.0ともに無償版だけで、本ソフトを経由してXからCSVへ変換できます。
Metasequoiaについて、そしてWineでインストールする方法についてはこちらをご覧ください。


ダウンロードについて

このXtoCSVは、作者様のサイトから2016.11.1現在、ダウンロードすることができなくなっています。
これは、作者様の公開場所がOneDriveで、MicrosoftがOneDriveのリンク方法を勝手に変更してしまったためです。
作者様に連絡を取り、再公開していただこうとしたのですが、作者様のサイトを見てみた所、連絡先を発見することができませんでした。
しかし幸いなことに、本ソフトは条件を満たすことで再配布が可能です。
これほどまでに有用なソフトを、作者様は公開してくださっているにも関わらずMicrosoftのせいで私達が入手させていただき、使用させていただくことができないのは非常にもったいなく思います。
そこで私が作者様が再公開なさるまでの間、再配布条件に従い本サイトにて再配布します。


本来はこちらのサイトで公開されております。
(仮題)BVE-NN様のサイト(XtoCSV公開場所)
http://topyodety.yu.to/
プログラム名:XtoCSV
著作者名:(仮題)BVE-NN
ダウンロード:x2c02c.zip
MD5sum:e1fba2855ca6579370d21678d1450d37


※Windowsの方に対するインストールの注意点
Windowsの方は、作者様のReadmeにおいて、「.NET Framework 2.0」及び、「Microsoft Visual C++ 2005 SP1 再頒布可能パッケージ」が必要であると記載されております。別途用意してください。
Ubuntuでは、これからお話する手順を実行するだけで、インストール並びに使用することができます。

インストール

改めまして、Wineでインストールする手順をお話します。
「共通事項」でWineとWinetricksの最新版をインストールしておきます。

CTRL+ALT+Tで端末を開き、以下の2行を1行づつ、コピペするなどして実行させます。

WINEPREFIX=~/.WineXtoCSV WINEARCH=win32 wineboot
WINEPREFIX=~/.WineXtoCSV winetricks -q dotnet20 vcrun2005

続いて、下記のコマンドを1行づつ実行させます。

mkdir ~/.WineXtoCSV/drive_c/Program\ Files/XtoCSV
nautilus ~/.WineXtoCSV/drive_c/Program\ Files/XtoCSV

すると、Nautilusのウインドウが開きますので、開かれたフォルダへダウンロードしてきたx2c02c.zipをコピーし、ダブルクリックしてこのフォルダへ展開します。
展開したら、アイコンをEXEファイルから抽出します。
端末で入力するコマンド、及びEXEファイル名は

wrestool -x --output=./ -t14 ./x2cfe.exe


とします。そして、「Unityランチャーに登録するには」に従い、.desktopファイルを作成し、登録すれば完了です。
ユーザー名が「user」である場合、「XtoCSV.desktop」という名前でファイルを作成し、テキストエディタで以下の内容をコピペします。

[Desktop Entry]
Type=Application
Name=XtoCSV
GenericName=
Icon=
Exec=env WINEPREFIX="/home/user/.WineXtoCSV" wine C:\\\\Program\\ Files\\\\XtoCSV\\\\x2cfe.exe
Terminal=false
Name[ja]=XtoCSV

あとは、先ほどのリンクのとおり、ファイルに実行可能権限を付与すれば、Unityランチャーに登録できますし、このアイコンをダブルクリックするだけで起動できるようになります。

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iTunes 12.1.3(32ビット)
(Ubuntu16.04(一部14.04))
※1:16.04においては、AppleIDサインインとコンピュータの認証、StoreでVISA(Vプリカ)で楽曲を購入し、ダウンロード及びクラウド上からのダウンロードしながらの再生、そしてAppleから領収書が来たので対応とします。
Virtualboxの16.04では、サインインと試聴まで行っていますが、楽曲の購入は資金の都合上ネイティブインストールの自分の環境でのみ実行しています。

※2:14.04はVirtualbox5.0.40にて確認しました。14.04ではStoreの表示と試聴までは出来ますが、サインインできませんでした。
CDからの取り込みは、Virtualboxの時点でメディアを認識できず、確認できませんでした。
これらのことから14.04は完全対応としませんでした。

以上の相違点はありますが、その他日本語表示は両者とも完全対応で、

の動作を確認したため、完全対応としました。
※ダウンロードやCDから取り込んだAACファイルは、Ubuntu標準搭載のTotemビデオプレーヤーから再生できます。

インストール手順

「共通事項」でWineとWinetricksの最新版をインストールしておきます。

加えて、最新版のWine(2.x)/Stagingリリースにしておきます。

それに加えて、下記のコマンドを端末を開いて入力します。

wine --version


そしてバージョンを確認し、14.04、16.04共にWineStaging2.18以降であることを確認します。

どういうわけかはわからないのですが、2.18になってから、14.04ではStaging2.16に引き続きStoreが表示されるもののネットワークが出来ないのですが、16.04はStoreが表示出来るようになりました。

iTunesのダウンロード

https://support.apple.com/ja_JP/downloads/itunesより、iTunes for Windows 12.1.3 (32 ビット)をダウンロードします。

CTRL+ALT+Tで端末を開き、以下の2行を1行づつ、コピペするなどして実行させます。

WINEPREFIX=~/.WineiTunes WINEARCH=win32 wineboot
WINEPREFIX=~/.WineiTunes winetricks -q d3dx9 d3dx9_36 directx9 dsound mfc42 vcrun6sp6 comctl32ocx comdlg32ocx gdiplus gdiplus_winxp quicktime72 vcrun2013 ipamona fakejapanese corefonts cjkfonts

2行めは左図のように全部で1行なので気をつけて下さい。
端末ですが、左図のように例えばダウンロードが入るとゲージのように文字が表示されます。

左図では「dotnet452」というものが含まれていますが、上記のコマンドでは含まれておりません。
しかしこれで正常で、2017年10月現在では.NET関連でWinetricksでのインストールでエラーが起き、正常にインストールできませんでした。
復旧した時にiTunesが使うであろうと予測して入れていましたが、今の所なくても動作しているようなので、今後復旧したら含めても大丈夫だと思いますが、ここで紹介した時点では外しています。

左図のように、404エラーでダウンロードできなくなった環境の方がおられるかと思います。
これはもし時期は間違っていたら恐縮ですが、おそらく2017年8月ごろだったと記憶しているのですが、Microsoftが配布元のアドレスを変更してしまったため、ダウンロードができなくなる現象が発生しました。
それに対応したwinetricksがその後提供され、現在はそちらのwinetricksを使うことによりこの現象は回避できます。
該当する方はwinetricksを手動でアップグレードします。
下記のコマンドを実行します。

sudo winetricks --self-update


これでWinetricksが404エラーを起こすアドレスから変更してくれます。

CTRL+ALT+Tで端末を開き、以下のコマンドをコピペするなどして実行させます。

WINEPREFIX=~/.WineiTunes wine uninstaller

起動したら「インストール」を押します。

ドライブを選択し、先ほどダウンロードしてきたiTunesのセットアップファイルを実行させます。
firefoxでダウンロードしてきた場合は「/home/[ユーザー名]/ダウンロード」にダウンロードされます。
ここではユーザー名は「user」とし、その場合は「/home/user/ダウンロード」以下にダウンロードされます。
今回のiTunesのセットアップファイルは「iTunesSetup.exe」です。

ここからiTunesの普通のインストーラの操作です。
英語ですが、同じです。
「Next>」を押して開始します。

お好みの設定にしますが、デスクトップにアイコンを作らせ、それをどこかのフォルダに保管しておき、Dashパネルにドラッグするとランチャーに登録できてすぐ起動できるようになります。
ここではお好みなので、特に設定を変更することなくインストールすることとします。
アップデートはしてしまうと動かなくなる恐れもあるので、やらないほうがいいかもしれません。
「Install」を押して開始します。

インストールされます。

Autorun設定がOffになっていて、設定をONにすることでiTunesがCDの挿入を自動認識できるようにするかどうかのオプションですが、念の為Noとして下さい。
デバイスは環境によって影響を受けると思うので、大丈夫そうならYesでもいいと思います。


「Yes」とすると、自動挿入時にライブラリへ取り込むようになります。
私の環境では出来ましたので、 その様子を載せておきます。
再取り込みの確認と、再取り込みも出来ました。

話を戻してインストールの続きですが、必ず初回起動をするようにして、「Finish」とします。
※「CD自動取り込み」のオプションをONにした場合は、チェックが表示されません。

初回起動をさせる理由はiTunes Quick Tourが表示された途端にクラッシュするのを回避するため、初回起動時にiTunes Quick Tourを表示して閉じるためです。
万一iTunes Quick Tourが表示された途端に落ちてしまうようになってしまったら、iTunes Quick Tourが表示された瞬間、iTunes Quick Tourのウインドウをアクティブにし、ESCキーを連打して動作を停止させるしかありません。
もしそうなってしまって、一瞬で落ちてしまって出来なかったり、面倒になったなら再インストールするのもいいと思います。
再インストールする際は、「~/.WineiTunes」フォルダを削除します。

初回起動時にはライセンスに同意します。

以後毎回、起動時にこれが表示されます。
起動に失敗しているかどうかは、このウインドウが表示されないことでわかります。
設定で言語を日本語にすると、日本語で表示されます。
このウインドウの文字については後に行う日本語化処理の影響はなく、「winetricks -q」コマンドの時点で入れてあるフォントで、設定を日本語にすることで表示されます。

初回起動の画面が出ますので、「No」としてダイアログを閉じてから「Agree」とします。

ここではデフォルトのプレーヤとしてiTunesを設定しますか?と聞いてきていますが、Wineで動作させていることを考慮し、設定しないようにしたほうがよろしいかと思います。
動くようであるなら設定しても構わないとは思いますが、私は「Do not show this message again」にチェックをして、「No」としています。

「Help」「iTunes Quick Tour」として、表示させます。
初回起動を必ずさせて、iTunes Quick Tourを表示させたうえで閉じないと、以後起動する毎にiTunes Quick Tourが表示され、その瞬間にクラッシュしてしまいます。
もしそうなってしまったら、すかさずiTunes Quick Tourウインドウをアクティブにし、ESCキーを連打して閉じるか、それが大変だったり面倒な場合は再インストールすることになります。

「iTunes Quick Tour」を表示させたら、ウインドウを閉じます。

ここで「OK」を押して、wine uninstallerを閉じます。

設定を日本語にするため、「Edit」「Preferences・・・」とメニューをたどります。

「General」タブのLanguageをJapaneseにし、「OK」とします。

そして、再起動時に有効となるためと、その他の設定をするため一旦iTunesを終了します。

次に、QuickTimeの設定をします。
これをしないと正しく表示されません。
CTRL+ALT+Tで端末を開き、以下をコピペするなどして実行させます。

WINEPREFIX=~/.WineiTunes wine ~/.WineiTunes/drive_c/Program\ Files/QuickTime/QuickTimePlayer.exe


左図のようにコピペするなどします。

更新の確認が来るので、チェックを外して「Cancel」とします。

閉じると「エラー 47:無効な URL です。」というメッセージが出るので、「OK」とします。

「編集」「設定」「Quicktime設定」とし、設定を出します。


「詳細」タブにして、「ビデオ」の所で「セーフモード (GDI のみ)」を選択し、「適用」「OK」とします。

QuickTimeを終了します。


日本語表示をするために、レジストリエディタを起動します。
CTRL+ALT+Tで端末を開き、以下をコピペするなどして実行させます。

WINEPREFIX=~/.WineiTunes/ wine regedit


そして、「HKEY_LOCAL_MACHINE\\Software\\Microsoft\\Windows NT\\CurrentVersion\\FontLink\\SystemLink\\」とたどっていきます。

そこにある「Tahoma」という名前の、「REG_MULTI_SZ」型のデータがありますので、そのデータの末尾に改行して、「TakaoPGothic.ttf,Takao Pゴシック」という文字列を追加し、「OK」としてからレジストリエディタを閉じます。

Nautilusなどから、
「~/.WineiTunes/drive_c/Program Files/iTunes/iTunes.Resources/iTunes.css」
ファイルを開きます。
左図ではgeditを用いています。

ここでこの「iTunes.css」ファイルの末尾に

*{
font-family:'TAKAO P ゴシック',TAKAOPGothic !important;
}


の3行を追加します。

これでiTunesを起動すると、Storeも含め、すべて日本語表示されます。

以後は普通に「Store」「サインイン」としてサインインし、「Store」「このコンピュータを認証」とすれば認証できます。

私はiPhoneを持っておらず検証できませんでしたが、購入済の曲ならばAppleのほうで情報が保持され、認証が済めばUbuntu上で動作させたiTunesで再生・ダウンロードしてこれますので、おそらくiPhoneで購入し、Ubuntu上のiTunesで再生、ダウンロードまでは出来るはずです。

16.04では実際に私はこうして動作させた12.1.3のStoreから、VISA(Vプリカ)で楽曲を購入し、曲をダウンロードしてAppleから領収書が来ましたので確認済です。

ここでは余談ですが、VプリカでVISA決済でき、Chromiumでコンビニチャージしたコードを入力してカード情報をログインして表示させることが出来ますし、私はAmazonなどで実際にUbuntuのChromium上から購入しています。
すなわち入金から楽曲の購入に至るまで、全てをUbuntu上で完結できます。

もし、何度か再インストールするなどして「購入した曲なのに表示されない」という場合は、普通のiTunesの使い方なので正しいかどうかはあまり使い込んでない私では難しいですが、おそらく、

「編集」「設定」で、「Store」タブにある、

「ダウンロード可能な項目の有無を常に確認」と「iTunes in the Cloudの購入済リストを表示」をチェックすれば出てくるようになると思います。

「~/iTunes」以下に設定やダウンロードしてきたファイルが格納されるのですが、そこが壊れても出なくなると思います。

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MMD(MikuMikuDance64bit),MME(MikuMikuEffect64bit),PMXエディタ
AVI出力は1920x1080で検証し、MJPEG Compressorでのみ可能でした。
Ubuntu18.04+wine5.12-stagingにて確認。20.04でも可能との情報を頂いてますが私自身は確認してないので保証は出来かねます。
※MMDをされている方は私のメインコンテンツに興味がない方が多いと思いますのでこの項目のみ直リンを許可します。
リンクアドレス:http://midnightexpginga81.web.fc2.com/how_to_install_winprog_to_ubuntu/How_to_install_Windows_software_to_Ubuntu.html#mmd

インストール手順

Vocaloid Promotion Video Project https://sites.google.com/view/vpvp/
より、MikuMikuDance_v932x64.zipをダウンロードしてきます。

インストールスクリプト:installmmd64.sh
MD5sum:
14c51104aa84c7cf0997939ef0e4deda ./installmmd64.sh

のリンクを右クリックし、「名前を付けてリンク先を保存…」でダウンロードし、CTRL+ALT+Tで端末を開き

md5sum ./installmmd64.sh


を実行し、必ず上の文字列と比較して一致していることを確認して下さい。
なお、このスクリプトはパブリックドメイン扱いとしますので、自由に複製改変再配布して下さい。
UbuntuでのMMD制作の一助となれば幸いです。

システム変更を伴うプログラムをインストールします。
スクリプトではセキュリティ上システムを弄る命令は敢えて除外して説明文だけにしています。
CTRL+ALT+Tで端末を開き、以下を其々実行します。

sudo apt install fonts-takao-pgothic
sudo apt install cabextract
sudo apt install icoutils imagemagick


システムを変更するパッケージをインストールしたら、いよいよスクリプトを実行します。

※fonts-takao-pgothicはpmxエディタで使用する、18.04以降標準になったNotoフォントの前の標準フォントです。
cabextractはwindowsのcabアーカイブファイルを解凍するツールです。winetricksで.NETをインストールする際に必要なのですがwinetricksで.NETインストーラーを使うにも関わらず自動では入れてくれないので手動で入れます。
これら以外はアイコン生成のためのものです。
icoutilsはアイコンファイル.icoをexeファイルから抽出するために使います。
imagemagickはicoファイルからアイコン画像ファイルを抽出するconvertを使えるようにするためのものです。

ファイルブラウザからダウンロードフォルダを選択し、installmmd64.shを右クリックしてプロパティを出します。

「アクセス権」タブを選択します。

「実行:」にある「プログラムとして実行可能」にチェックして、右上のバツボタンで閉じます。

ファイルブラウザの空いているところで右クリックをして、「端末で開く」を選択します。

./iの3文字を打ってから「TAB」キーを押すと、それ以外にファイルがない場合ファイル名が補完されるので入力する手間が省けます。
「./installmmd64.sh」をコピペしても構いません。入力を終えたら「ENTER」で実行します。

このスクリプトを実行してしばらくすると、
レジストリ値 'Tahoma' はすでに存在します。上書きしますか? (Yes|No)
と聞かれるので「y」「ENTER」とします。

続いてしばらくするとVC2008ランタイムのインストールダイアログが出てきます。
ここでは「次へ」とし、インストールを開始します。

「同意する」にチェックをし、「インストール」とします。

「完了」を押します。

2019年の段階ではvcrun2010はwinetricksで入れた後追加でMSのものを手動で入れなければならなかったのですが、新しいwineでは左図のように検出されてMSのものを追加で入れ直さなくても良くなっています。
しかし様々な環境が想定されますのでスクリプトではvcrun2010を入れるようにしたままにしてあります。
インストーラーが起動した場合は2008のときのように指示に従ってインストールして下さい。
左図のように出た場合は「閉じる」として下さい。


プロンプトが戻ってきたら準備完了です。

VCRuntime2008は
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=15336
より、 VCRuntime2010は
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=14632
からダウンロードしてきています。
MSのことですから将来不意打ちでアドレスが変わる恐れがありますので、変わってしまった場合はそちらからダウンロードし、
WINEPREFIX=~/.WineMMD64 wine ./vcredist_x64.exe
と、其々実行してインストールして下さい。

MMD、MME、PMXエディタのコピー

最初にダウンロードしてきたMikuMikuDance_v932x64.zipの他に、MMEとPMXエディタをダウンロードしてきます。
MMEffect_x64_v037.zip
https://w.atwiki.jp/vpvpwiki/pages/219.html#id_d854d03f
PmxEditor_0257.zip
http://kkhk22.seesaa.net/
を其々ダウンロードしてきます。
ダウンロードしてきたら
~/.WineMMD64/drive_c/Program Files/
以下にMMDとPMXEdhitorを解凍します。
MMEはMMDのフォルダ内へ解凍します。
フォルダ以外のインストール方法は各作者様のReadmeを参照して下さい。

以上でインストール完了です。
MMDを起動するには端末から
WINEPREFIX=~/.WineMMD64 wine ~/.WineMMD64/drive_c/Program\ Files/MikuMikuDance_v932x64/MikuMikuDance.exe
WINEPREFIX=~/.WineMMD64 wine ~/.WineMMD64/drive_c/Program\ Files/PmxEditor_0257/PmxEditor.exe
とします。

※PMXEditorでファイルをドラッグすると真っ黒なダイアログが出て止まります。必ずファイル選択ダイアログからロードして下さい。

初回起動時はこの様に画面が乱れますので、メニューから「表示」「別窓」若しくは追加で「別窓最前列表示」を選択します。

表示が正常になりました。3Dウインドウの表示乱れはRADEON RX590の私の環境のみかもしれません。環境によっては3Dウインドウの上下が乱れることがあります。

デスクトップアイコンに登録し、アイコンからダブルクリックで実行するにはUnityランチャーに登録するにはに従ってアイコンを取り出して.desktopファイルを設定して保存します。

wrestool -x --output=./ -t14 ./MikuMikuDance.exe


とするとMikuMikuDance.exe_14_100.icoが作成されます。端末から

convert ./*.ico MMD.jpg


とするとjpgが作成されますので、これを割り当てます。
.desktopファイルではパス指定に「~」の文字が使えません。
そのため仮に「/home/user」以下にあるものとします。

[Desktop Entry]
Type=Application
Name=MikuMikuDance
GenericName=
Icon=/home/user/.WineMMD64/drive_c/Program\ Files/MikuMikuDance_v932x64/MMD-0.jpg
Exec=env WINEPREFIX=/home/user/.WineMMD64 wine /home/user/.WineMMD64/drive_c/Program\ Files/MikuMikuDance_v932x64/MikuMikuDance.exe
Terminal=false
Name[ja]=MikuMikuDance

上図のテキストをテキストエディタでコピペし、保存します。
ファイル名は例えばmmd.desktopとします。
保存したら右クリックでプロパティを出します。

もしもアイコンが表示されていなかったら左図のアイコンの部分をクリックし、先程展開したjpgファイルのいずれかを指定します。
ひょっとすると先にパーミッションを設定しないとアイコンが反映されないかもしれません。

変更されました。続いて上にある「パーミッション」を押します。

「プログラムとして実行可能」にチェックをして閉じます。

ファイルブラウザ(Nautilus)から右上のハンバーガーメニューを押します。
そしてその中にある「設定」を選択します。

「動作」タブの実行可能なテキストファイルを「実行する」に変更し、ウインドウを閉じます。

さらにさらに、デフォルトのファイルブラウザ(Nautilus)では、デスクトップにアイコンをコピーしてきた後に右クリックで「起動を許可する」にする必要があります。
その瞬間アイコンが変わる…はずなのですが、Nautilusでは無理なようです。
私はNautilusがあまりにも使いづらいのでNemoというものに変更しています。
そちらならデスクトップアイコンも出ますし変更も次の画面のように出来ています。

デスクトップのアイコンをダブルクリックするだけで実行できるようになりました。
※これはNemoというファイラーとデスクトップ環境で表示したものです。


PMXエディタも同様にアイコンを取り出します。

wrestool -x --output=./ -t14 ./PmxEditor.exe
convert ./*.ico PMX.jpg


そして例えばデスクトップにPMXEditor.desktopと作成し、テキストエディタに以下のテキストをコピペします。

[Desktop Entry]
Type=Application
Name=PmxEditor
GenericName=
Icon=/home/user/.WineMMD64/drive_c/Program Files/PmxEditor_0257/PMX.jpg
Path=/home/user/.WineMMD64/drive_c/Program Files/PmxEditor_0257/
Exec=env WINEPREFIX=/home/user/.WineMMD64 wine /home/user/.WineMMD64/drive_c/Program\ Files/PmxEditor_0257/PmxEditor_x64.exe
Terminal=false
Name[ja]=PmxEditor

そして同じく右クリックでプロパティを出し、アイコンが変わっていないようなら変更し、パーミッションで「プログラムとして実行可能」にチェックをして閉じます。

以上でMMD+MME、PMXEditorがアイコンからダブルクリックするだけで使えるようになりました。

左端のアイコンバーに登録できるようにするには


18.04以降からデスクトップアイコンをドラッグすることでUnityランチャーへ登録することが出来なくなってしまいました。
~/.local/share/applications/以下に作成したdesktopファイルをコピーしてログアウトし直すかPCを再起動します。
するとSUPER(Windows)キーで検索して出るようになり、登録もできるようになります。

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