OpenBVE1.5以降をWindowsへインストールするには

(2017年5月現在)
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OpenBVEはOdakyufanさんを始めとする方々による開発が実質終了し、長らくそのままの状態となっておりましたが、その後Christopher Lees(leezer3)さんを始めとする方々により制作が再開されております。
現在開発されているプロジェクトのホームページは英語ですがこちらになります。

http://openbve-project.net/

1.5系に関しては以前の1.4.3までとは比べ物にならないくらい簡単にインストールできるようになりましたが、わかりやすいかどうかは別として1.5系用も、Windows向けのインストール方法を記します。

読むにあたって:
文中ではFirefoxで説明しています。InternetExplorerについては他ならぬWindows自身がIEを変更して一貫性がなくなったのと、Windows10用のブラウザはWindows10を使用する予定がないため、割愛させていただきます。
ここではWindows7を例に説明します。

目次

.NET Framework4のダウンロードとインストール

私がWindows初級者で、.NETをアンインストールしてインストーラを検証できる腕前がなく、もしそれで私のWindowsが不安定になってしまっては初級者故に復旧が難しくて大変なので、申し訳ありません割愛させていただきます。
ソースのサイトを見た時に、インストーラが.NETを探してインストールするよう変更が入っているので、私自身が確認しておらず断言できなくて恐縮ですが、インストーラ自身が.NETを探してインストールするよう促してくれると思います。
.NETのインストーラが組み込まれたソースコードの変更点を確認するにはこちら

もしも、OpenBVEのインストーラから.NETのインストーラが動作しなかった場合、手動で最新の.NET FrameworkをMS公式からダウンロードしてインストールします。
ここでは.NET Framework4ですが、最新のものをご自身でインストールできる方は、そちらで大丈夫です。
既に最新の.NETが入っている人は、このプロセスをする必要はありません。

https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=17851

.NETのインストールがおわったら再起動、これお約束です。
初級者になった今の私でも、Windowsのお約束です。


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OpenBVEのダウンロードとインストール

最初にインストーラからのインストール方法を説明しますが、更新頻度が非常に早く、新機能などが続々と盛り込まれています。
デイリービルドを使いたい方は、zipファイルを任意のフォルダに展開し、上書きしていくスタイルのほうが手っ取り早いと思います。
zipファイルの方は後述します。

1.4系までは特にWindows環境においてはインストールの手順や圧縮ファイルの種類など、大変な作業が必要でしたが、1.5系になって、インストーラからのインストールについては、一般的なインストーラを用いたインストールと変わらなく、簡単にインストールできるようになりました。
手順を詳細に記します。


プロジェクトのホームページは英語ですが、こちらからダウンロードします。

http://openbve-project.net/



作成時点ではプロジェクトのホームページはこのようになっております。
プロジェクトのトップページにある、この部分をクリックしてダウンロードします。
その時点での最新バージョンになるので、その都度変わります。
ホームページの作成時点では、1.5.1.2でした。




インストーラを用いてインストールする場合、この部分をクリックしてダウンロードします。
その時点での最新バージョンになるので、日付やバージョンはその都度変わります。
この時点では1.5.1.2でした。




リンクをクリックすると、このダイアログが出ます。
「ファイルを保存」とし、ダウンロードします。




私がホームページを作成する際に実行させた1.5.1.2では出なかったのですが、1.5.1.1ではこれが出ました。
インストーラのEXEファイルをエクスプローラからダブルクリックすると、このダイアログが出るケースがあるかもしれません。
この場合は「実行」としないとインストールできないので、実行させます。




こちらは最初から日本語になっていると思いますが、「日本語」「OK」とします。




こちらは特に変更することがないと思いますので、そのまま「次へ」とします。




こちらも特に変更することがないと思いますので、そのまま「次へ」とします。




こちらも特に変更することがないと思いますので、そのまま「次へ」とします。
こちらでは必要に応じて、オプションを変更すると良いと思います。




こちらの内容を確認をして「インストール」とします。




ここまで来たらインストール終了です。
やりたいことを確認し、必要なオプションをつけて「完了」とします。
ここではこのままのオプションで、引き続き初回起動の手続きに入ります。



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初回起動と設定

インストールが終わったら、OpenBVEを起動します。
インストールの最後で、起動するチェックを入れておくと、自動で起動します。
もしも日本語になっていなかったら、「オプション」ボタンを押すことで変更するのですが、設定されてなかった場合ボタン名もその国のものになっているためわからないかもしれませんが、上から4番めが「オプション」なので、それを押します。



上から4番めのボタンを押して、「オプション」を選択します。
私が1.5.1.2をインストールした際は最初から日本語で表示されていましたが、1.5.1.1の時は私は日本語になってませんでした。
もしもなっていなかったら左図のように左側の上から4番めが「オプション」なので、そのボタンを押します。

左下に1.5.1.2など、バージョン番号が表示されます。
デイリービルドだと細かい数字になりますが、公式Stable(安定版)だと、1.5.1.2などシンプルになります。
また、左下の「ホームページ」「アップデートのチェック」「問題を報告する」「OpenBVEについて...」は、1.4系までは実質的に動作しませんでしたが、1.5系になってからは正常に動作します。
アップデートがある場合は、「アップデートのチェック」を押すと、確認した後結果を表示してくれます。




左図は1.5.1.1で私が遭遇した例ですが、例えばこのように日本語になっていなかったら、上から4番めのボタンを押して、ドロップダウンリストから「日本語」を選択します。




これで日本語に変わります。




1.5.1.2において、完全な日本語対応になりました。
ここでは1.4.3までにない新機能に関するオプションの説明をします。

シミュレーション詳細:
  • 乗降時の車体の揺れ:駅停車時にこれをを行わせるかどうかを設定します。デフォルトはOFFになってます。
    1.4.3までは変更できませんでしたが、1.5で出来るようになりました。
    1.4.3までのように停車時に車体を揺らしたい場合はチェックします。
詳細設定:
  • 全テクスチャを前もって読み込む:路線や車両のロード時に、これを行ってメモリ上に全て読み込ませるかどうかを設定します。
    メインメモリに余裕があるパソコンで、走行中にロードがかかってカクついたりすることを抑えたりする時に役立ちます。

  • OpenGL display lists(描画高速化)を無効:OpenBVEはOpenGLを用いて描画していますが、描画の高速化のために事前に使用するOpenGLコマンドを読み込ませておく「OpenGL display lists」を用いて高速描画しています。
    それをあえて無効にする場合にチェックします。

  • 20秒以上前に使用されたテクスチャデータのメモリ割り当てを開放:これを行うことで、一定時間(20秒)以上使用されないテクスチャデータのメモリ割り当てを開放させ、使用するメインメモリを節約させます。



インストールはこれで終了です。
次に路線データをインストールします。


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東北新幹線データのダウンロードとインストール

自分のサイトの自分が書いたやり方なのと、インストール方法が楽で確実に動作することがわかってますので、同じく私が作った東北新幹線のダウンロードとインストールの方法をお話します。

まず、デスクトップで右クリックをして、「新規作成」「フォルダー」とし、仮にフォルダ名を「とーほぐすんかんせん」とします。

アンインストールしたい場合は、デスクトップに作成したこの「とーほぐすんかんせん」フォルダを削除するだけです。

次に、私のサイトから路線とオブジェクトデータをダウンロードし、先ほど作った「とーほぐすんかんせん」フォルダへ移動します。
本来はなにか作ったりした時や路線やダイヤを新たに作った時など、お知らせをしたりしたいので、皆様にはトップページにリンクしていただくようお願いしております。
http://midnightexpginga81.web.fc2.com/index.html

ですが、作者である私自身が自分の作成したホームページへのリンクを張るので、以下のファイルを直接クリックしてダウンロード出来るようにしておきます。

※新しいバージョンが出るなど、何らかの理由でダウンロードできなくなっている場合もあるので、そんな時は上記のトップページからリンクを辿ってください。

2022年1月現在では、以下のデータで運転できます。

オブジェクトとサウンドデータ:
※オブジェクトとサウンドをダウンロードします。別ウインドウが開きます。

Touhogu-Shinkansen-Objectdata-v0.16.zip

路線データ
仙台以南:
Touhogu-Shinkansen-Routedata-v0.09.zip

仙台以北:
Touhogu-Shinkansen-Routedata-fromSendai_v0.06.01.zip


追加の路線データ:(2017年5月現在で、1.5系のダイナミックライティングとダイナミックバックグラウンドに対応したE4系向けのダイヤを公開しています。新たなダイヤなどが作られたり変更がなされることもありますが、その際はトップページでわかるようにしております。)
その他の追加路線データもありますが、ここではあくまでもインストール方法の説明の一部なので、トップページからおねがいします。

また、E4系用のデータはWindowsのエクスプローラ標準のzip展開では文字化けを起こしてしまうために対応しておりません。
これはWindows7のエクスプローラがShift-JISとしか認識できないためです。
後述しますが、7zip等の圧縮解凍ソフトを利用してください

E4系対応データ:(こちらはOnedriveではなく、GoogleDriveです。)
Additional-Timetabledata_MaxYamabiko_v0.01.zip


ダウンロードが終わったら、「とーほぐすんかんせん」フォルダにそれぞれ移動します。



左図のように、デスクトップに「とーほぐすんかんせん」フォルダを作成し、そこへダウンロードしたファイルを移動してきます。




順序は特に関係ありませんが、まず
「Touhogu-Shinkansen-Objectdata-v0.15.zip」を展開します。
オブジェクトデータのzipファイルを開き、「Railway」を右クリックで選択して「コピー」します。




「とーほぐすんかんせん」フォルダに移動し、適当に空いている所で右クリックして「貼り付け」とします。




解凍されます。




Touhogu-Shinkansen-Routedata-v0.09.zipも同様に、zipファイルに入って、「Railway」フォルダーをコピーします。




オブジェクトとサウンドのデータで既にRailwayフォルダが作成されているため上書き統合の確認を求められますが、私の配布しているデータはフォルダ分けされていて、上書き統合することで簡単にインストールできるよう配布しています。
ここでは「はい」として上書き統合します。

多くの作者さんはこうして簡単に上書きインストールできるよう配慮して配布しています。
BVE2や4用のデータも、「Railway」「Object」「Route」「Sound」のフォルダ階層を維持するようセッティングすれば、殆どの場合は動作するはずです。

仙台以北のデータも同様に、Touhogu-Shinkansen-Routedata-fromSendai_v0.06.zipを開き、「Railway」フォルダをコピーし、上書き統合します。
これで路線データのインストールは終了です。



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Maxのデータのインストール(zipファイルの文字化け対策)



Maxのzipファイル、
「Additional-Timetabledata_MaxYamabiko_v0.01.zip」は、
Windows7標準のエクスプローラがShift-JISしか認識できないため、今までの手順で展開してしまうと文字化けを起こします。
それを避けるため、専用の圧縮解凍ソフトを用いて下さい。



7-zipのインストール

圧縮解凍ソフトはたくさんありますが、ここでは著作権法における使用行為に制約がなく(つまり使用行為を定めた使用許諾契約はない)、利用行為ですらも「複製、改変、再配布の自由を阻害してはならない」という条件で、開発者でもない一般のユーザーがダウンロードして、業務用途も含め、ソフトウエアの使用行為や複製、再配布を気にする必要がないソフトウエアの一つ、7zipを紹介します。

7zipは英語のサイトですが、こちらからダウンロードできます。:
http://www.7-zip.org/

※左下側に「Japanese」とあり、日本語対応なのですが、ダウンロード時にAdsがたくさん出てくるので、ここではあえてシンプルにダウンロードできる英語版のサイトからダウンロードをするよう紹介しています。
Adsに惑わされることなくダウンロードできるなら、日本語サイトからのダウンロードでも大丈夫です。
説明を日本語で見たい場合も、「Japanese」を選択すると良いのですが、シンプルに説明するため、ここでは割愛します。



自分が使っているWindowsの種類(32/64bit)に合わせてクリックし、出てきたダイアログで「ファイルを保存」とします。
これでダウンロードできます。




ダウンロードしてきた7zipのインストーラを実行させるとこのように出ますが、実行しないとインストールできないので「実行」とします。




特にフォルダを変えないのであるなら、「Install」とします。




インストールが終わったら、Windowsを再起動させます。
これで右クリックのメニューに、7zipが追加されます。
7-zipのインストールはこれで終了です。


Maxのデータの解凍



ここでは先に紹介した7-zipの場合を例に、解凍の手順を説明します。
「とーほぐすんかんせん」フォルダに、「Additional-Timetabledata_MaxYamabiko_v0.01.zip」をコピーしてきます。
そして、「Additional-Timetabledata_MaxYamabiko_v0.01.zip」を選択して右クリックすると、「7-zip」というメニューが追加されていますので、そこから「ここに展開」を選びます。
これで正しいフォルダ階層へ、Maxのダイヤが展開されます。





実際に「とーほぐすんかんせん」フォルダから「Railway」「Route」「とーほぐ新幹線v0.09」フォルダを辿って行くと、正しい位置にダイヤが文字化けすることなく解凍されていることがわかります。
これで、Maxのダイヤの解凍も終わりです。




これで路線のインストールは完了です。
他の作者さんの路線データも、基本的にはこの方式になるように配布なさっておられると思います。
文字化けをしない場合はエクスプローラでも大丈夫なのですが、このようにエクスプローラでは配布データによっては文字化けを起こすので、7zipのような圧縮解凍ソフトを利用することをお勧めします。


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車両のダウンロードとインストール

路線が新幹線である以上、車両ももちろん新幹線の車両で運転させていただきたいですよね!

ご安心下さい。数多くの、超ハイクオリティな新幹線車両の運転台データを作成し、公開しておられる作者さんがおいでですので、その方のデータのダウンロードとインストールの基本的な方法をお話します。
どの車種も同じ手順でダウンロード並びにインストールできるよう、配布しておられます。

(実は私が東北新幹線の路線を作ったのは、この方の作品を拝見した時「ぜひぜひ運転させていただきたい」と思った一心からでした。そのクオリティに圧倒されること間違いありません。)

作者さんのお名前は、「F81_tec200」さんです。

F81_tec200さんの車両データは、Youtubeのご本人のそれぞれの車両紹介動画に書かれているリンクをたどり、そこからダウンロード用のアップローダからパスワードを入力してダウンロードします。

F81_tec200さんのYoutubeページはこちらです。
https://www.youtube.com/channel/UCATWll-_rO6ERmImx5gEhog

今回はあまたある車両の中で、200系をインストールさせていただきます。これは後にアウタービューをインストールする説明をするためでもあるので、とりあえずこちらを最初にインストールさせていただいて下さい。
※F81_tec200さんは、たいへん活発にデータを制作されております。そのため200系につきましても、バージョンアップなどの理由により公開終了となることもありますので、その際は上記のYoutubeページからダウンロードさせていただいて下さい。

200系の車両データの、F81_tec200さんのYoutube動画
https://youtu.be/uQSpO23-Z6s

動画のコメントの中に、OpenBVE版と書かれたリンクがあります。そこをクリックし、アップローダのページヘジャンプして、同じくコメント欄に書かれているパスワードを入力して、ダウンロードします。



パスワードを入力し終えると、しばらくして左図のように表示されますのでダウンロードします。
車種やバージョンにより、zipファイルの名前が変わりますが、「ランダムな英数字の羅列.zip」という形になります。




「とーほぐすんかんせん」フォルダで、「新しいフォルダー」を押し、「Train」フォルダを作成します。
大文字と小文字も間違えないように作って下さい。

そして、ダウンロードしてきた200系のzipファイルをここにコピーしてきます。




ダウンロードして、「とーほぐすんかんせん」フォルダにコピーしてきたzipファイルに入り、車種名(ここでは200系)のフォルダを選択し、右クリックしてコピーします。




そして、先ほど作成した「Train」フォルダへ貼り付けます。

OpenBVEは運転する車両もメニュー画面で自由に選べますが、車種が指定されたデータは自動的にこの「Train」フォルダを見に行きますので、路線データに指定車両がある場合は、ここへこのようにコピーしておきます。


以上でOpenBVE、路線、車両の全てのインストールが終了です。


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いよいよ運転です!



OpenBVEを起動したら、路線の選択のフォルダ指定の所で、エクスプローラのアドレスバー??にある「とーほぐすんかんせん」の路線フォルダまで移動したアドレスをコピペします。
OpenBVEからでも出来ますが、今回はこれで行いました。




車両の選択も、同様にエクスプローラのアドレスバー??にある「とーほぐすんかんせん」のTrainフォルダまで移動したアドレスをコピペします。
すると、車種がリストに表示されますので、それを選択します。




車両と路線の選択を終えたら、いよいよ「スタート」ボタンを押して、出発進行!です。

先に記しましたが、車両を指定した路線データがある場合はこのTrainフォルダを見に行きますので、この「Train」フォルダへコピーしてきます。
今後はいままでのインストールの過程で作成されたRoute、Object、Sound、Trainのフォルダへ追加していくことになります。
また、デスクトップ以外のフォルダを移動した場合でも、今のように選択し直すだけです。




1.4.3まではLoading画面は113系でしたが、1.5系では何も設定されていなければ世界各地の鉄道車両がランダムに表示されます。
我が国の車両ではEF65牽引のジョイフルトレインと新幹線車両があります。
多分大宮駅だと思うのですが、今はなきE3系の先行試作車とE6系の並びというまた珍しい組み合わせです。
奇しくも私が制作した路線が東北新幹線なので、これはベストマッチだと思いました。
何回も出るまで読みなおして、ようやく出したものです。

1.5系の新機能で、LoadingScreenを路線データで設定できるようになり、設定されていればその画面がここに表示されます。




ご覧ください!美しい、そしてこのハイクオリティな200系の運転台からの眺めを!!
さあ、出発進行です!!

OpenBVEの世界をお楽しみ下さい。




※同じパソコンでデュアルブートにしていながら、Linuxでは全く問題なかったのですが、Windows7において、初回に起動した時車両が正しく表示されませんでした。
私のパソコンはメインメモリを16GB積んでいるのですが、Windowsではこのようになりました。
この場合は慌てず騒がずESCキーを押し、メインメニューに戻り、もう一度選択しなおして下さい。
すると正しく表示されました。
Linuxと違ってWindowsはメモリの確保がうまくないようです。
OpenBve.exeはEXEファイルとあるようにWindows用なのですが、Linuxで実行するとこのようなことは起きませんでした。



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アウタービューを付けたい

OpenBVE特徴のひとつに、自車両の表示(アウタービュー)があります。

我が国の鉄道運転シミュレーションファン界の間では、かつてOpenBVEに対応した路線や車両、アウタービューを公開なさっておられた方々が歴史的な経緯により殆ど公開を終えられたか、その歴史的対立により一部の熱狂的な方から酷い扱いを受けることを避けるため、一部の古参の有名な作者さんを除き、ほそぼそと公開なさっておられるのが現状で、大々的に公開されていることを公表できず、容易には入手させていただけなくなってしまいました。

1.4.3までの公開終了後の新参者で、私のように一部の熱狂的な方からほとんど酷い扱いを受けずに公開を続けていられるケースは非常に稀で、方々もようやく「自分が信じる物以外は一切認めず、徹底的に排除する」という姿勢を改め、「水清くして魚住まず」となってしまい衰退してしまった鉄道運転シミュレーションファン界をもう一度盛り上げていければ、という機運が僅かに出てきたのではないかと信じています。

そんな現状で、ことさら新幹線車両は入手が難しいなか、OpenBVE対応の車両としてManuel Mejiasさんが、E7系を始めとする各車両をアウタービュー付きで公開してくださってます。

ここではそんな経緯から新幹線車両用のOpenBVEに正式に対応したアウタービューが必要であると思ったことや、F81_tec200さんの新幹線車両にぜひアウタービューも導入させていただきたい!と思ったこともありまして、私が作成した200系のアウタービューを、F81_tec200さんの200系に実装する方法を紹介します。
(ちなみにモデリングは私なのですが、200系のテクスチャは他ならぬF81_tec200さんご自身に作成・提供していただいたものです。この場をお借りし、心よりお礼申し上げます。)

※E5系などの車種の投稿動画について
YoutubeなどでE5系を始めとする車種のアウタービューで運転されている動画を見ることがあるかもしれませんが、これは技術と知識をお持ちの方がご自身の責任において、個人的にやり方を探しだして作業を行ったうえで運転しているものです。

先の経緯のとおり、OpenBVE用としての車両、特に新幹線車両は少なく、これらの車種もまた、もともとはOpenBVE用のものではありません。
そのため流石に全てドキュメントの通り実行するだけのレベルで出来るものではないことと、リンク先にある通りの経緯と理由により、通常の方法ではその導入方法を知ることが出来ないようにしてあります。
私のホームページでリンクは貼ってありますが、そのリンク先の通りの経緯と理由により、表立って導入方法をお教えしておりませんので、ご了承下さい。

※ヒントは東北新幹線のホームページをくまなく読むと、どこにリンクがあるのかがわかるように記述しております。


200系のアウタービューを導入する



最初に、アウタービューのzipファイル、「Series-200_OuterView_ver.0.02(shark).zip」をダウンロードし、「とーほぐすんかんせん」フォルダへコピーしてきます。




次に、アウタービューのzipにある、「Series-200フォルダ」「Extensions(F1-3).cfg」「Extensions.cfg」の3つをコピーします。




コピーした「Series-200フォルダ」「Extensions(F1-3).cfg」「Extensions.cfg」を、Trainフォルダにある200系のフォルダ内に貼り付けます。





これで作業は終わりです。

「Extensions.cfg」と「Extensions(F1-3).cfg」がありますが、デフォルトではシャークノーズになっています。
バックアップをとった後、この「Extensions(F1-3).cfg」の中身を「Extensions.cfg」へ上書き保存するか、「Extensions.cfg」のファイルと入れ替えるなどをすると、ラウンドノーズにすることが出来ます。




実際に路線と今回導入した200系を選択してOpenBVEを実行させ、デフォルトのキーコンフィグでは「F2」のキーを押します。
左図のようにアウタービューがついていれば成功です。
運転台視点に戻るには「F1」キーを押します。




視点を自由に動かすことが出来ます。
視点の変更はF2〜F4キーと、テンキーで操作できます。
いろいろと遊べますので、楽しんで下さい。



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最新のデイリービルドで運転したい

1.5系になって、OpenBVEの開発はたいへん活発となり、毎週単位で何らかの修正や更新、新機能の追加などが続々と盛り込まれてます。
つい最近の完全日本語化も含め、その前に新機能の勾配の表示機能も実装されました。
公式の安定版も良いのですが、最新機能を常にいち早くさらにバグフィクスも迅速になされた最新バージョンで運転したいこともあると思います。
そんな時はデイリービルドで運転すると良いでしょう。



まず最初に、デスクトップに「OpenBVE1.5」フォルダを作成します。
そしてその時点での最新安定版(Stable)を展開します。
以後ここへ順次上書きコピーしていくことになります。




zipファイルの中の全てのファイルをコピーします。




コピーしたファイルを「OpenBVE1.5」フォルダへ貼り付けます。




展開されます。



展開されれば、ご覧のとおり、OpenBVEはただのEXEファイルなので、普通にダブルクリックするだけで実行できます。

もちろんですが、最初の通り最新の.NETが入っていなければ実行できませんので注意して下さい。

ショートカットを作成すれば、OpenBVEのフォルダをデスクトップ以外の場所へ移動しても大丈夫であることは、永遠の初級者な私よりずっと皆さんのほうがお詳しいので、ご承知のことと思います。

新しいデイリービルドが出た場合、今と同じ手順でデイリービルドをここへ上書き展開することになります。

Linux版やMac版であっても、これと全く同じEXEファイルをmonoという仕組みで実行しているだけなので、全く同じバイナリを実行しています。

良く見ると、その他にもいくつかEXEファイルがあります。
これらは開発者用のツールで、
  • ObjectViewer(OpenBVEやBVE2/4用の「専用」3Dオブジェクトファイル「.csv」を見るための3Dオブジェクトビューアー。csvという拡張子ですが、特殊なフォーマットです。)

  • ObjectBender(古参のBVE作者では有名な「金太郎飴」と同じ、カーブレールオブジェクトなどを作成するツール
  • RouteViewer(路線データをチェックするために特化した路線ビューア)
  • TrainEditor(車両データを作成するためのエディタ)
も、もれなくついてきます。




ふつーにショートカットを作成して・・・




デスクトップに移動すれば、フォルダをデスクトップ以外にしても大丈夫ですよね。




デイリービルドのありかは、まずトップページから同じくこの場所をクリックします。




ダウンロードページにジャンプし、下の方にスクロールした所の

http://vps.bvecornwall.co.uk/OpenBVE/Builds

にあります。




あとは任意の最新版デイリービルドをダウンロードします。
Windowsの皆さんには関係ないですが、Linux版もzipファイルで共通です。
それと、dmgファイルはMacの配布ファイルです。
過去の配布でtar.gzファイルもあるのですが、これはUNIX系OSではzipよりも一般的な圧縮方法です。

任意のビルドをダウンロードしたら、先ほど作成して展開したフォルダへ同じように上書き展開します。



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更新履歴
2017.5.18 初版
2022.1.29 OneDriveからGoogleDriveに移行した際のオブジェクトデータのリンク変更忘れの修正

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